平成27年度全国発明表彰 受賞発明・意匠概要(敬称略)
(第一表彰区分一覧へ/第二表彰区分一覧へ)
日本商工会議所会頭発明賞
発酵生地用手包みを超えた自動包成機の発明(特許第3421663号)
小林 將男 | 株式会社コバード 代表取締役会長 | |
小林 博紀 | 株式会社コバード 代表取締役社長 | |
吹上 透 | 株式会社コバード 専務取締役 |
餡やクリーム、肉などを包んだパン、中華饅頭、ドーナツ等の発酵生地製品は毎日膨大な量が製造され、日本全国、世界各国至る所で人々に食されている。
しかしながら、それらの製造工程の中で、パン生地で餡を包む工程においては、未だに人による手包みが主流であり、機械化したくともそれに見合う機械がなかったのである。
本発明は、従来の手包みと同じように生地シートを包あん成形部(第一シャッタ、受け部材、第二シャッタ)に供給し、第一シャッタで中心に内具材が充填出来るように中心に集め(芯出し)、生地シート中央に椀状の窪みを作り、窪みに内具を充填し、その後第一シャッタと第二シャッタで生地シートを封着し、支持部材で受けると同時に包あん成形が終了し、コンベア等で取り出すことにより手包み以上に安定かつ品質の高いあんパンや中華饅頭を作る方法及び装置である。
本発明装置により、大きな省力化を達成しただけでなく、手包み同等、もしくはそれを超える高品質商品の生産が可能となった。