平成29年度全国発明表彰 受賞発明・意匠概要(敬称略)
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内閣総理大臣賞
超薄型偏光膜の製法の発明(特許第4691205号)
宮武 稔 | 日東電工株式会社 全社技術部門 新規事業本部 スペースイノベーション技術センター センター長 | |
後藤 周作 | 日東電工株式会社 情報機能材料事業部門 R&D統括部 第2開発部 第2グループ 主任研究員 | |
喜多川 丈治 | 日東電工株式会社 情報機能材料事業部門 R&D統括部 第1開発部 第4グループ 主任研究員 | |
上条 卓史 | 日東電工株式会社 情報機能材料事業部門 R&D統括部 第2開発部 第2グループ 主事 |
発明実施功績賞
髙﨑 秀雄 | 日東電工株式会社 代表取締役 取締役社長 CEO、COO |
本発明は、フラットパネルディスプレイにおける光学歪みの課題を解決できる超薄型、低収縮偏光膜の製法に関する。
液晶や有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイには偏光膜が使用されるが、従来の偏光膜は厚みが約30μmであり、強い収縮力を示すものであった。従来技術では、偏光膜の収縮力によって生じる光学歪みが原因の画像品質低下という課題があったが、本発明以前には解決できていなかった。
本発明は、
(1)ポリビニルアルコール樹脂層を熱可塑性樹脂基材上に積層した積層体を、
①空中高温補助延伸と
②ホウ酸水中延伸の2段階に分けて延伸し、
(2)①補助延伸の後、②ホウ酸水中延伸の前にヨウ素染色を行う、
超薄型偏光膜の製法である。
本発明により得られた厚み5μm超薄型偏光膜は低収縮性であり、フラットパネルディスプレイの光学歪みを抑制でき、スマートフォン、タブレットへ積極採用され産業界に大きく貢献している。
本発明 特許第4691205号の概要 |