平成28年度全国発明表彰 受賞発明・意匠概要(敬称略)
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発明協会会長賞
コンパクトでシンプルなタービン発電機の意匠(意匠登録第1517372号)
山田 亘 | 三菱電機株式会社 デザイン研究所 産業システムデザイン部 ユーザーエクスペリエンスデザイン基盤グループ | |
前田 英昭 | 三菱電機株式会社 電力システム製作所 回転機製造部 開発課 課長 | |
木俣 真一 | 三菱電機株式会社 電力システム製作所 回転機製造部 タービン発電機設計課 副課長 | |
古賀 清訓 | 三菱電機株式会社 電力システム製作所 回転機製造部 開発課 | |
松本 二美夫 | 三菱電機株式会社 電力システム製作所 回転機製造部 開発課 | |
金月 真吾 | 三菱電機株式会社 電力システム製作所 回転機製造部 タービン発電機設計課 |
発明実施功績賞
柵山 正樹 | 三菱電機株式会社 執行役社長 |
地球温暖化と世界的な電力需要増加を背景にタービン発電機の大容量化と高効率化が急務となっている。一方、大容量化に伴い水冷却等の大掛かりな付帯設備が必要となり、輸送性や設置性、保守性が損なわれる点が問題となっていた。
本受賞意匠に係わる製品は、付帯設備を簡略化できる水素間接冷却方式を採用しながら、高効率ファン、薄型クーラ、冷却風路、絶縁材等の最先端技術により冷却性能を高め、水冷却方式に迫る900MVA級という世界最大級の発電容量とコンパクト化を両立させた。
意匠面では、外観から冷却部品や配管を無くし機械的な威圧感が少ないシンプルなデザインを創出すると共に、点検箇所削減による作業効率向上と安全快適な作業環境の提供に寄与している。構造のシンプル化によって分解や組立箇所の削減に繋がり、輸送性と設置性も向上した。またコンパクト化によりトレーラー輸送から鉄道輸送への転用が可能となり、輸送コストと環境負荷の低減にも貢献した。
受賞意匠に係わる製品 | 冷却効率向上によるコンパクト化の実現 |