平成25年度全国発明表彰 受賞技術概要(敬称略)
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日本商工会議所会頭発明賞
削り出し曲り管(エルボ)の製造方法の発明(特許第4491538号)
堀口 展男 | 野田金型有限会社 取締役社長 |
発明実施功績賞
下田 信治 | シモダフランジ株式会社 代表取締役社長 |
あらゆる産業で使われている曲り管(エルボ:以後エルボと表記)製造において、従来の製造方法では全く達成出来ない高い精度と再現性を確保した画期的なエルボ製造方法を発明した。
その特徴は
1;コンピューターによる3次元数値制御加工方法なので精度が格段に良い
(高価で複雑な5軸加工機は不要、一般的で安価な3軸加工機で加工可能)
2;エルボのどの断面でも真円を確保(入り口から出口まで断面形状は同じ)
3;任意の部分で肉厚変更可能(エロージョン:局部減肉に対応できる)
4;従来のエルボで発生していた「余分な流量ロス」が無くなる
(従来は設計図面通りに加工できず余分な流量ロスが発生)
5;曲げ加工では製造不可能な素材・極厚でも製造が可能
(チタン・インコネルなどの材料、100ミリを超える肉厚品)
6;継ぐ相手の形状に合った加工が可能
これらの特徴から従来とは比べ物にならない高い安全・信頼性が得られる。
削り出しエルボ製作工程 |
従来エルボとの比較 | エロージョン対応エルボ |