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発明協会の表彰事業

令和5年度全国発明表彰 受賞発明・意匠概要(敬称略)
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恩賜発明賞
乳酸菌を含む免疫賦活用食品組成物の発明(特許第6598824号)
藤原 大介
キリンホールディングス株式会社 執行役員 ヘルスサイエンス事業本部
ヘルスサイエンス研究所長
城内 健太
キリンホールディングス株式会社 ヘルスサイエンス事業本部
ヘルスサイエンス研究所
杉村  哲
キリンホールディングス株式会社 R&D本部 飲料未来研究所 主務

発明実施功績賞
磯崎 功典
キリンホールディングス株式会社 代表取締役社長
丹羽 大二
小岩井乳業株式会社 代表取締役社長

 本発明は、免疫の司令塔となるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)に作用する乳酸菌を含む免疫賦活用食品組成物に関するものである。
 従来、感染予防や治療の手段として、ウイルスに対するワクチンや抗ウイルス剤は、特定ウイルスのみに有効であり、汎用性に乏しいことが課題であった。
 発明者は、安全性の高い乳酸菌の中にpDCを活性化できるものがある、との仮説を立て研究に取り組んだ。その結果、pDCを活性化する乳酸菌としてLactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805等を見出し、さらに、ヒト臨床試験にてJCM 5805(プラズマ乳酸菌)が風邪症状発生抑制効果を見出し、本発明を完成させた。
 本発明で見出されたプラズマ乳酸菌を機能性関与成分として、「免疫」に関する機能性表示食品の届出が日本で史上初めて受理された。本発明の実施は2022年12月末時点で食品43品に拡大し、世界中の人びとの健康に貢献している。


図1 プラズマ乳酸菌が健康な人の免疫の維持をサポートするメカニズム

図2 本発明の実施製品


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