令和３年度全国発明表彰　受賞発明・意匠概要（敬称略）
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　本発明は、レーザー光源を用いたプロジェクターに関するものである。単一色のレーザー光源からの光を回転蛍光板に照射して発光させ、その発光色光とレーザー光源の色光から生成した三原色光を投写光に用いた。投写光の明るさ調節のため、レーザー光源を所望の明るさに応じてデジタル的に明滅させた。さらに、映像ちらつきのない高画質表示のため、明滅周波数と蛍光板の回転周波数を最適設定した。
　これらにより、長寿命・小型・低消費電力で環境性能が高く、デジタル調光・瞬時点灯可能であって設置角度制約がない利便性に優れた大光量高画質プロジェクターを実現した。
　本発明により、プロジェクターの用途がビジネス・ホームからサイネージや空間演出へと拡大し、プロジェクションマッピングやデジタルアート等の新しい映像表現の世界も広がった。本発明のプロジェクターは、新感覚体験型のデジタルアートミュージアム（東京お台場）に約５００台が設置され、空間演出に用いられている｡

図１	本発明を実施した光源の仕組み （明滅周波数と回転周波数の差分を20Hz以上に最適設定した例）	図２	本発明技術を搭載したレーザー光源プロジェクターと投写映像のイメージ

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