令和2年度全国発明表彰 受賞発明・意匠概要(敬称略)
(第一表彰区分一覧へ/第二表彰区分一覧へ)
日本商工会議所会頭賞
全自動散薬調剤装置の発明(特許第6308395号)
吉名 克憲 | 株式会社湯山製作所 開発部 機械開発2課 次長 | |
浅岡 千晴 | 株式会社湯山製作所 開発部 機械開発2課 課長 | |
岩谷 高志 | 株式会社湯山製作所 開発部 機械開発4課 係長 | |
小田 智生 | 株式会社湯山製作所 開発部 電子ソフト開発1課 係長 |
発明実施功績賞
湯山 裕之 | 株式会社湯山製作所 代表取締役 |
本発明は、医師が処方した散薬を取り揃えて計量し、一服用ごとに分けて包装する作業を自動で行う、全自動散薬調剤装置に関するものである(図1)。
従来の散薬調剤装置で自動化していた、散薬の配分・分割(図2)、包装の動作に加え、その前工程である散薬の取り揃え、計量及び計量後の鑑査、調剤装置への薬剤投入作業も自動化することで、全ての調剤作業を自動化した。
本装置では、ロボットアームが、対象の散薬を収容した薬剤カセットを選択し(図3)、本発明の振動フィーダーに載せ、回転している環状分配溝に散薬を排出しながらリアルタイムに排出量を計測することで高精度な配分を行うことを実現した(図4)。
全自動散薬調剤装置の導入により、手作業で行われていた調剤作業の時間が削減でき、更には調剤の安全性を向上することができ、その結果、薬剤師が調べる時間、考える時間、患者と向き合う時間を新たに創出し、調剤作業の質の向上に大きく貢献している。