令和元年度全国発明表彰 受賞発明・意匠概要(敬称略)
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朝日新聞社賞
乾式オフィス製紙機の発明(特許第6127882号)
中村 昌英 | セイコーエプソン株式会社 プリンティングソリューションズ事業部 PL事業推進部 スペシャリスト | |
山上 利昭 | セイコーエプソン株式会社 プリンティングソリューションズ事業部 PL事業推進部 エキスパート |
発明実施功績賞
碓井 稔 | セイコーエプソン株式会社 代表取締役社長 |
本発明「2段ふるい」は、使用済みのコピー用紙を原料として、新たな紙をその場で生産できる世界初*1の乾式オフィス製紙機(PaperLab A-8000)に搭載されたドライファイバーテクノロジーの中核技術である。(*1 2016年11月時点、乾式のオフィス製紙機において、セイコーエプソン調べ)
ドライファイバーテクノロジーは、セイコーエプソンが独自に開発した製紙工程に水を使わない*2画期的な紙再生技術であり、水利用の効率化などにより国連のSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する。(*2 機器内の湿度を保つために少量の水を使用する)
「2段ふるい」は、目の細かい第1ふるいにより解繊機でばらされた繊維をより分けて第2ふるいへ送り、解繊不足の繊維ダマは解繊機に戻す。第2ふるいには繊維切断されずかつダマを含まない繊維が送られるため、これをほぐしながら均一なシート状に堆積させることで、紙力と地合いに優れる紙が製造できる。