平成25年度全国発明表彰 受賞技術概要(敬称略)
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経済産業大臣発明賞
世界のエコ文化を導く発光ダイオードランプの意匠(特許第1431812号)
松田 次弘 | パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 ライティング事業部光源デバイスBu 商品開発グループ LED電球開発チーム 主幹技師 | |
覚野 吉典 | パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 ライティング事業部光源デバイスBu 商品開発グループ LED電球開発チーム 主任技師 | |
元家 淳志 | パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 ライティング事業部
R&Dセンター デバイス技術開発グループ LEDモジュール開発チーム 主任技師 | |
間瀬 信行 | パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 技術本部 デザインセンター エナジー・エコシステムズデザイングループ エコシステムズチーム 主幹意匠技師 |
発明実施功績賞
津賀 一宏 | パナソニック株式会社 取締役社長 |
世界の総需要の62%を占めるクリア形白熱電球特有の「光の質」(きらめき感、電球特有の暖かみ)を保ったまま、違和感無く省エネルギーを実現できるLED光源はこれまでなかったが、次の2つのアプローチにより「きらめき・暖かく・豊かな光」を実現できた。1点目は透光性の高い基板のうえに蛍光体膜を形成し、その上にLEDチップを載せ、さらにその上に蛍光体を載せて、LEDチップを蛍光体でサンドイッチすることで、白熱電球と同じように、全方向に暖かい光が広がるような構造とした。(図1)
2点目に電球のステムに見立てたアルミの支柱を介して、ガラスの内側からも放熱させるような構造とすることで、放熱量を確保することに成功し、電球本来のカタチである、コンパクトなボディ・大きなガラスを実現できた。(図2)
今回我々は、デザインを安易に変えることを「良し」とせず、歴史をつくってきたローソクの光りや、電球本来のカタチ、大きさを継承することにこだわり、それを具現化することができた。
図1 クリア電球と同じ光り方 | 図2 クリア電球と同じサイズ、カタチ | 図3 クリア電球点灯イメージ |