平成25年度全国発明表彰 受賞技術概要(敬称略)
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21世紀発明奨励賞
フィルム型超大画面表示装置の発明(特許第4402740号)
篠田 傳 | 篠田プラズマ株式会社 代表取締役会長兼社長 | |
石本 学 | 篠田プラズマ株式会社 取締役営業部長 |
本発明は、新しいコンセプトに基づくフィルム型の超大画面表示装置(製品名「シプラ®」)を実現したものである。赤、緑、青に発光するプラズマチューブを並べて作ったすだれ状の発光構体と、樹脂フィルム上にプラズマチューブと交差する方向の表示電極対を複数対平行に配置した電極構体とを組み合わせたフイルム構成を特徴とする。
プラズマチューブは、直径が1mmで長さが1mのガラス管の中に放電保護膜と蛍光体層と放電ガスを封入し、両端を平らに封止した構造である。このプラズマチューブを1000本横に並べ、前面側に表示電極フィルムを貼り付け、裏側にアドレス電極フィルムを貼り付けてある。表示電極とアドレス電極との交差部が発光セルとなる。
本発明は、ガラス基板を使用しないので製造設備が小さくて済み、100型以上の超大画面表示装置を安価に提供し、プラズマ技術を再び開花させる技術として期待される。