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未来の科学の夢絵画展

第70回全日本学生児童発明くふう展 恩賜記念賞・特別賞

恩賜記念賞
全自動!段差を乗りこえるロボット
千葉県我孫子市立根戸小学校
 5年 清水 柊平
この作品は、段差を全自動で乗り越えて進むことができる6輪駆動のロボットです。前輪、中輪、後輪の前に取り付けた触覚センサーで段差を検知すると、車輪を順番に持ち上げて、段差を乗り越えます。触覚センサーは、マイクロスイッチにペットボトルの弾力性のある素材を取り付けて作成しました。また、重心を前後に移動させ、さらにロボット中央のひし形の部分を縦長や横長に形を変えることによって、前輪、中輪、後輪が、それぞれ持ち上がるように工夫しました。

内閣総理大臣賞
地しんだ鈴(りん)
茨城県古河市立古河第三小学校
 3年 後藤 夏南
この作品は、地震で揺れた時に自動で周りを明るく照らし、同時にラジオの地震情報を流すためのものです。
 カップの部分がスイッチの役割になっていてカップと、ろうとの間に金属を落とすと電流が流れる仕組みになっています。使う時はカップ中央の出っ張り部に鈴を置いておきます。地震で揺れて鈴が落ちると、明かりが点いて、ラジオから音が出ます。自動で明るくなるので暗い時でも「地しんだ鈴」を簡単に探すことができ、また懐中電灯の代わりとしても使えます。

文部科学大臣賞
地球を涼しくするアスファルト
石川県金沢大学附属中学校
3年 ラティフ 亜門
この作品は、アスファルトの太陽熱吸収による表面温度の上昇を15℃おさえ、地球温暖化を少しでも遅らせる効果があるアスファルトです。5年間研究を続け、同条件のもとに研究した結果、普通のアスファルトより15℃も表面温度をおさえる効果がある事が分かりました。このアスファルトは、水分を長時間吸収維持できる働きがあり、地球にやさしく働きかけ、ヒートアイランド現象の原因の一つと考えられるアスファルトに蓄積された太陽熱の緩和に働きかけ、地球を涼しくする働きがあります。

経済産業大臣賞
赤外線リモコン二輪ロボ
北海道室蘭市立水元小学校
5年 大鎌 空
5年 澤田 海
 この作品は、平行二輪車のような乗り物模型を作ろうと思って工夫したものです。平行二輪車のような乗り物模型はマイコンの知識がないとできないと分かったので、マイコンを使わない方法を工夫しました。それは、車軸より下に電池やギアモーターなどの重い部品を集めると起き上がりこぼしのように二輪だけでも倒れません。車軸とギアモーターが離れるので動力の伝達には、ロボットクラブで使ったことのあるラダチェーンを使いました。赤外線リモコンで前進・後進・右折・左折ができます。

特許庁長官賞
交通案内する光通信信号機と携帯受信機
福岡県立福岡工業高等学校
3年 城野 祥慶
3年 西野 佑希
3年 芦原 将和
 この作品は、音声信号を光の強弱として発光する交通信号機と、その光を受けてイヤホンで聞き取る携帯受信機です。特に目の不自由な人のために開発しました。受信機をつけて信号機の方向を向くと、正面の信号機からの音声情報を聞くことができます。また、両手が自由なので安全です。交差点で、道路の横断や行き先情報などを受け取ることができるので、街に出かけることを促すような、バリアフリーを促進する社会システム装置となり得る、活用の発展性が大きな装置です。

発明協会会長賞
本おとさない君
岩手県花巻市立桜台小学校
5年 赤沼 優真
 この作品は、地震の時に本がすべり落ちないようにした本棚です。普段は普通の本棚ですが、地震があると本棚の上面のフック上の重りが倒れて落ちるため、横棒の重さでフックはかたむき本棚の半分くらいの高さまで横棒がおります。そのため、本は棒で止まり外へは出ません。作品は2段ですが、何段でも増やせますし、棚のビンが落ちないことにも応用できます。

発明協会会長賞
みぞに落ちない車イス用タイヤ
群馬県前橋市立東中学校
1年 和地 南々子
この作品は、車イスがみぞの落ちないよう工夫したものです。三年前、父が病気で一年半の間、闘病生活を送っていました。その中で父にとって必要だったのが車イスでした。ある日、病院を出て散歩する日があり、私は父の車椅子を押していましたが、側溝のふたの上で前輪が側溝に設置してある網のふたにはまってしまい、父が車イスから落ちそうになりました。その経験から、もっと安全に走れるように工夫できないかと考え、この安全車イスキャスターを考案しました。 

発明協会会長賞
雨樋ブラッシャー
福島県立郡山北工業高等学校
3年 會田 光陽
1年 細谷 宙叶
この作品は、安全に雨樋を洗浄するために製作した「雨樋ブラッシャー」です。住宅において放射線量が高くなるのは排水溝・雨樋で、これらは勾配が小さく、砂やごみが残るように放射性物質が多く流れずに留まるためです。雨樋は屋根の端に取り付けられているため、洗浄には落下の危険が伴い、もっとも清掃しにくい部分です。この「雨樋ブラッシャー」には雨樋へ水を送る機能、高所の雨樋内を確認するカメラ、移動ブラシの雨樋走行を安定させる自動回転機能などがあります。

日本弁理士会会長賞
スーパーべんきょうマシン
愛知県豊田市立童子山小学校
1年 横地 真実
この作品は、勉強が楽しくできるよう考えました。
 算数の問題は、壊れた磁石のおもちゃを使いました。厚紙に問題を書き、裏に答えをゴム磁石で見えないように貼りました。
 生活の問題は、絵や写真があるので、とび出す絵本のようにしました。牛乳パックに問題とヒントを書きました。反対の折れ目を押すと問題がパックの中に入り、下から答えが出てきます。

NHK会長賞
さわって数えてパズル
山形県鶴岡市立朝暘第三小学校
6年 三浦 七海
この作品は、手を使って感触を楽しんだり、数を覚えたりできる知育玩具です。2つの遊びができます。1つ目は、箱の中のものの数をかぞえ、数字シートの上におき、花の模様を作るパズル遊びで、2つ目は、箱の中に手を入れて、中のものを当てる遊びです。終わった後の片付けも楽しめるようにシートも工夫しバッグになります。くり返しが大好きな小さな子が、何度も遊べるように、また、お年よりの方のリハビリにと作りました。

毎日新聞社賞
しめたかどうか分かるかぎ
岡山県浅口市立鴨方東小学校
6年 宗野 紗奈
この作品は、外出した時、玄関の鍵をかけ忘れていないか心配になって家に引き返したことが時々あったので考えてみました。鍵の横にノック式のボタンを取り付けて、玄関のドアノブに鍵をかけたときにボタンがノックされるように発明して、玄関の鍵をかけたかどうかが後からでも分かるようにしました。帰宅後に鍵を開けるとノックされたボタンが元にもどるようにもなっています。

毎日新聞社賞
蛇口発電ライト チョウチンアンコウ三型
静岡県駿東郡清水町立清水中学校
3年 坂田 敏明
この作品は、節電のために母が洗い物をうす暗い中で行なっていたので、洗い物の時間だけでもなんとかならないかと思い考えついた作品です。制作にあたって試作機の一型、二型と失敗をくり返し、ヒントをインターネットから探しましたが、否定的なコメントなどしかなかったので、逆に絶対に成功させてやろうと思いました。三型でやっと使用できるようになり成功しました。次の課題は、細い水でも発電できるようにと考えています。

毎日小学生新聞賞
カブト クワガタ ランド
山口県下関市立豊浦小学校
1年 森 駿太朗
この作品は、大好きなカブトムシとクワガタムシで遊べるおもちゃが5つあります。すべて磁石の引き付け合う力やしりぞけ合う力を利用して作りました。できるだけ空き容器などの廃材を再利用して作りました。磁石の力は、プラスチックや紙を通りぬけることやしりぞけ合う力で、物を飛ばすことができることには驚きました。
 また、ゴムの元に戻ろうとする力を利用して、回転するおもちゃも作りました。図鑑を見ながら絵を描いたので、カブトムシやクワガタムシの体の特徴もわかってきました。

毎日小学生新聞賞
対局保存できる将棋盤 “ますますわくわく”
東京都渋谷区立長谷戸小学校
4年 羽島 大貴
この作品は、将棋を中断する時に盤上の駒をそのまま保存できる将棋盤です。駒が他の「ます」にずれたり、なくなったりすることがありません。盤は格子状の「わく」板と、駒を置く部分がもりあがった「ます」板の二層構造です。ます板の下に収納されている板を引き出すとます板だけが沈み、駒はわくの壁に囲まれ動かなくなります。引き出した板はふたになります。この板をまた、ます板の下に入れると盤は平面に戻って再開できます。板の出し入れがスムーズにできるよう摩擦を軽減する工夫をしました。

WIPO賞
がんばろう! 節電
千葉県市川市立中山小学校
6年 中林 拓哉
この作品は、家庭で使われている電化製品を模型で再現したものです。機器のスイッチを入れると模型が動作し、使われる電流の大きさがメーターに表示されます。炊飯器、電子レンジなどは、毎日決まった時間に動作するようにしています。電流が、つまみで設定した大きさを超えると警報ブザーが鳴るので、不要な機器のスイッチを切って電流を範囲内に収めることにより節電の体験ができます。普段はわからない消費電力を見ながら節電のコツをつかむことができます。


本事業に関するお問合せ先

公益社団法人発明協会 青少年創造性グループ
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