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発明協会の表彰事業

平成二十六年度 全国発明表彰 選考経過報告

 平成二十六年度「全国発明表彰」の選考経過につきまして、ご報告申し上げます。
 本表彰候補につきましては、昨年七月、全国各地域の発明協会及び朝日新聞紙上等を通じて公募するとともに、関係諸団体に候補の推薦を依頼いたしました。
 その結果、学界・産業界等各界より、多くの優れた発明等が寄せられ、さらに、発明の奨励・育成に多年にわたり尽力された功労者につきまして全国より多数の推薦がございました。
 審査に当たりましては、電気・機械・化学・意匠及び二十一世紀の各専門部会を経て、選考委員会において慎重な審議を行い、第一表彰区分では、恩賜発明賞一件、特別賞九件、発明賞十一件を、また第二表彰区分では、二十一世紀発明賞一件、二十一世紀発明奨励賞二件を選考いたしました。

 恩賜発明賞に選考されたのは、富士通株式会社の安島雄一郎氏を始め、三名の研究者による、『超並列計算機のためのプロセッサの高次元接続技術の発明』でございます。
 本発明は、プロセッサを数千から数万台接続した、超並列計算機と呼ばれる計算システムに関するもので、世界最高水準の性能を実現したものでございます。

 また、二十一世紀発明賞には、日立金属株式会社の青山正義氏を始め、五名の研究者による、『高純度銅に匹敵するチタン系粒子を利用した銅合金線の発明』を選考いたしました。
 本発明は、銅中の不純物である硫黄を、取り除くのではなく利用することで、機能向上を図ったものでございます。

 他の受賞発明につきましてもいずれも優れたものばかりであり、各々に関しご紹介すべきと存じますが、詳細はお手元の『功績概要』をご覧いただければ幸いでございます。
 本日、受賞された皆様には、これを機に、より一層研究開発に邁進され、さらなる業績をあげられますようご期待申し上げます。

 以上をもちまして、簡単ではございますが選考経過の報告とさせていただきます

平成二十六年七月八日

公益社団法人 発明協会

全国発明表彰 選考委員会
委員長  末 松 安 晴