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平成22年度全国発明表彰 受賞技術概要
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恩賜発明賞
CO2ヒートポンプ式給湯システムの発明(特許第3227651号)
榊原 久介 | 株式会社デンソー 空調冷熱事業部 特定開発室 主幹 | |
伊藤 正彦 | 株式会社デンソー 空調冷熱事業部 常務役員 | |
藤原 健一 | 株式会社デンソー 熱事業グループ 技術顧問 | |
西田 伸 | 株式会社デンソー 熱システム開発部開発戦略室 主幹 | |
小早川 智明 | 東京電力株式会社 神奈川支店 エネルギー営業部長 | |
草刈 和俊 | 東京電力株式会社 販売営業本部営業部生活エネルギーセンター 賃貸住宅グループ・マネージャー | |
斎川 路之 | 財団法人電力中央研究所 エネルギー技術研究所 上席研究員 |
発明実施功績賞
加藤 宣明 | 株式会社デンソー 取締役社長 | |
清水 正孝 | 東京電力株式会社 取締役社長 | |
各務 正博 | 財団法人電力中央研究所 理事長 |
本発明は、“エコキュート”の愛称で電力会社・ヒートポンプメーカーを上げて販売を推進している家庭用自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機を、高効率に運転させる制御に関するものである。
このCO2をヒートポンプの冷媒として用いる場合、お湯を加熱する際に、通常のフロン冷媒で用いられていた凝縮域がなく、超臨界圧状態での熱交換となる。このため、従来に無い新たな超臨界圧CO2の制御方法が必要であった。
本発明により、一年を通して様々な環境の下で使われるエコキュートを常に高効率な状態に維持し、消費電力を従来の電気温水器に対して1/3~1/4に低減することが可能となった。
このように高効率な運転が可能になることで、従来の燃焼式給湯機に比べて、CO2排出量を約65%削減できる。このエコキュートは2001年4月に発売を開始して以来、2009年の10月には累積で200万台普及し、(財)ヒートポンプ蓄熱センターによれば、そのCO2排出削減総量は、青森県と同じ面積の森林によるCO2吸収量にも匹敵すると推計されている。