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平成22年度全国発明表彰 受賞技術概要
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21世紀発明発明奨励賞
高解像度及び高画質X線画像センサーの発明(特許第4040201号)
今井 真二 | 富士フイルム株式会社 R&D統括本部先端コア技術研究所 専門主任研究員 | |
小川 正春 | 元 富士フイルム株式会社 R&D統括本部機器システム開発センター 主任研究員 | |
阿賀野 俊孝 | 富士フイルム株式会社 R&D統括本部 執行役員 メディカルシステム開発センター 次長 |
発明実施功績賞
古森 重隆 | 富士フイルム株式会社 代表取締役社長・CEO |
生活様式の変化や高齢化社会の到来とともに乳がんや骨・関節疾患の罹患者数が年々増加する中で、これら疾患の早期発見のために微かな兆候を捉えることができる高精細かつ高画質のX線画像センサーが求められている。
本発明は、「光スイッチング」方式により画像信号を読出すセンサーに関するものであり、画素内に擬似的なキャパシタを巧みに付加する発想により読出効率を飛躍的に向上させ、「光スイッチング」読出を採用したX線画像センサーの世界初となる実用化を可能とした。
本発明によるX線画像センサーは、高精細と高画質を従来よりも高いレベルで両立し、直接変換型検出器として世界最高精細のマンモグラフィ用画像センサーとして商品化された。これにより乳がんの兆候である微小石灰化病変を精確に検出でき、早期発見にともなう予後の改善と社会的コストの抑制が期待できる。さらに、他の2次元X線画像撮影分野や高分解能3次元X線画像撮影技術への展開により、わが国の保健医療上の課題解決へ貢献が期待できる。