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全日本学生児童発明くふう展

第81回全日本学生児童発明くふう展審査を終えて
-技術の組み合わせや協力で生み出される大きな可能性-

 第81回全日本学生児童発明くふう展には、各地域で開催された発明くふう展で優秀な成績を収め推薦された作品を中心に合計699 点の作品が集まりました。書類審査後、第一次実物審査となる審査幹事会を行い123点と特に優れた34点を選出しました。審査委員会で第二次実物審査を行った結果、恩賜記念賞以下各賞の作品を選出しました。選出は、「作品紹介動画」と提出された申込書を、集まる前に各所で視聴・熟読し、後日、審査員が一堂に集まり、実物に触れて確かめてから、一つ一つの賞に相応しい作品について意見交換することにより行われました。
 恩賜記念賞には、山口県の宇部市立藤山中学校3年生・山根康輔さんの作品「360度自由自在に動かせる『オムクロタイヤ』」が選ばれました。これは不整地でも安定走行でき、その場で移動方向を自由に変えられるクローラーとそれを装備した車両で、クローラーのベルトには真横にスライドを可能にする小さなタイヤが埋め込まれ、車両の四辺にクローラーが取り付けられています。3DCAD、3Dプリンタ、そしてマイコンを駆使して自由自在な走行を実証した独創的な作品です。
 内閣総理大臣賞には、福島市の私立桜の聖母学院高等学校2年生・佐藤優衣さんと弟の福島市立北信中学校3年生・佐藤琉碧さんの作品「AI搭載!点字習得装置」が選ばれました。学習者の声を認識して点字を表示したり、表示した点字の読みを声にだすと正否判定を音声で伝え、さらに習得状況を反映して出題をするという作品です。
 文部科学大臣賞の「花粉対策用不織布ロールスクリーン」(中学校1年生)、経済産業大臣賞の「スマート・キャリーカー」(中学校3年生)、特許庁長官賞の「CO2吸収ドローン」(小学校4年生)、WIPO賞の「見守り通帳管理箱」(中学校2年生)、そして発明協会会長賞、日本弁理士会会長賞、NHK会長賞、毎日新聞社賞、毎日小学生新聞賞、科学技術館賞と、それぞれの賞の特色に合った作品が選ばれ、さらに20点の優れた作品が奨励賞に選ばれました。
 機械装置、コンピュータ、ソフトウエアなどのいくつかの技術を組み合わせることで課題を解決できる場合があります。このようなとき、異なる能力をもつ人たちが協力することがとても重要ですが、既にこれを行っている学生児童の方々がいることに大変感心しました。若い人たちの旺盛な創造活動は親御さんや学校の先生方をはじめとする関係各位のご助力とご支援の賜物です。心より感謝申し上げます。
審査委員長
審査委員長 古屋一仁

東京工業大学名誉教授

本事業に関するお問合せ先

公益社団法人発明協会 青少年創造性グループ
TEL 03-3502-5434/E-mail 担当者へメールを送信する