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公益社団法人発明協会未来の科学の夢絵画展

第71回全日本学生児童発明くふう展 恩賜記念賞・特別賞

恩賜記念賞
ガウスでGO!手回し協力かたむき迷路
市原市立ちはら台桜小学校(千葉県)
 6年 大屋 美結おおや みゆ
動力にエコエネルギーを使い、楽しく遊べる工作を作りたくて、室内でも手軽に発電が出来る手回し発電機を利用することにしました。二人でプレイした方がもっと楽しいので、協力して高得点ゴールを目指す迷路を考えました。手回し発電機でモーターの回転をコントロールし、迷路盤の下のタイヤの高さをそれぞれ調節して迷路盤を傾かせます。またスタートはガウス加速器で迷路の入り口まで鉄球が一気に進むようにコースとデザインも工夫しました。鉄球の動きと協力の楽しさがこの作品の面白さです。

内閣総理大臣賞
うちゅうとし
船橋市立行田西小学校(千葉県)
 2年 高橋 諒たかはし りょう
科学館で空気の力で浮くボールを見て、空気の力で浮くおもちゃを作りたいと思いました。コンセントにつなぎUFOを発射台にそっと置きます。スイッチを「とぶ」にすると、UFOがゆっくりと浮かび上がり回転します。同時に、宇宙飛行士や未来カーも回り始めビルの電気がつきます。スイッチを「おりる」にするとUFOが発射台にもどります。宇宙都市の雰囲気を出すために、全体をカバーで覆い、ペットボトルでビルを作りました。とても楽しい作品が出来たと思います。

文部科学大臣賞
パラパラまんがオルゴール
高岡市立南条小学校(富山県)
 6年 関口 晃生せきぐち あきお
この作品は、パラパラまんがのうごく絵にあわせて音楽が鳴ると楽しいと思い作りました。そこでまんがの1枚1枚に音をつけてまんがと音楽が同時に動くようにしました。まんがが1枚ずつめくれるようにするところや電線を1つにまとめ、スムーズに回るようにするなど、それぞれの部品の組み立て方をいろいろ工夫しました。音を出す基板は、こわれたおもちゃから取り出して使いました。ハンドルを回すと、ペットボトルが回りパラパラまんがが動き、音楽が鳴りはじめます。

経済産業大臣賞
とれないんです
大垣市立青墓(あおはか)小学校(岐阜県)
 5年 上野 翔喜うえの しょうき
この作品は、靴紐がほどけないようにするためのものです。ぼくがサッカーの練習や試合中に何度か靴紐がほどけたりしたので、ほどけないように結ぶと今度はほどく時に苦労しました。その経験から靴紐がほどけなくなるように工夫出来ないか考えました。ノーマル用は、ビニールチューブに切れ目を入れ結び目の下からはめます。スポーツ用は、激しい運動にも対応できるように両サイドから紐を通すようにしました。素材がビニールで出来ているのでボールなどを蹴っても痛くないです。

特許庁長官賞
スゴイッス
都城市立大王小学校(宮崎県)
 2年 海藏 璃空かいぞう りく
この作品は、座ると体重によって動かなくなるイスです。普段はキャスターで楽に動かせますが、座るとイスの四脚に仕掛けてあるバネが縮み、キャスターが脚のパイプに収納される仕組みです。お母さんが掃除のときに、家にある重いイスを動かすのに困っていたので、キャスターを付けようと思いつきました。でも、キャスター付きは小さい妹には危ないと知り、「重いイスでも楽に動かせること」と「小さい妹にも安全なイス」が出来れば、お母さんと妹を一度に喜ばせられると思い考えました。

発明協会会長賞
かさぼうし
盛岡市立渋民小学校(岩手県)
 4年 笹渡 大喜ささわたり はるき
 (盛岡市少年少女発明クラブ)
ぼくの妹が天気予報を見ないで、かさを持たずに登校し下校のときに急な夕立にあい、ずぶぬれで帰ってきました。それを見てかわいそうだと思い、かさを忘れてもぬれないようにできないかと思い作品を作りました。ふだんは、ただのぼうしですが、雨がふったときにはかさのように使える便利なぼうしです。ふだんは日よけとして使え、雨がふったときには雨具に早変わりします。広げるかさ部分には本物のかさの素材を使用しているので雨にたえられます。しかも両手があくので安全に物を持つことができます。

発明協会会長賞
ポリバケツの回転式生ごみコンポスト
神戸市立歌敷山うたしきやま中学校(兵庫県)
 3年 木之下 弦きのした げん
ポリバケツの回転式生ごみコンポストは、生ごみから有機肥料を作る環境に役立つ作品です。置き場所を考え35ℓの容器を使いました。生ごみや有機肥料を出し入れしやすいように、ふたはゴムバンドで固定し混ぜやすいように回転式にしました。生ごみを分解する発酵促進剤は、植物・食品・落ち葉・ミミズ堆肥など6種類の発酵菌から自家製有機発酵肥料を作りました。使用済みカイロから、ごぼうの皮を使って鉄炭団子の消臭剤を作り使用済みマスクを使ってポリバケツ内に設置できるように工夫しました。

発明協会会長賞
測定器「ノギスの匠」
大分県立日出暘谷ひじようこく高等学校(大分県)
 2年 浅井 悠助あさい ゆうすけ
 2年 楠  菜緒くすのき なお
 1年 幸松 昌央こうまつ まさお
市販品のノギスは一般的に使い勝手はよい物ですが、機械実習中に旋盤に取り付けられた丸棒の直径を直接測定する場合、測定目盛が測定者に対して右側下に位置し、目盛を読むことが困難となっています。そこで、ノギスの測定子の先端部分を自由に曲げることができるように改造した結果、測定子を90度曲げた状態で測定でき、測定目盛を上から楽に見ることができるようになりました。また、これまで測定物の形状が複雑で測定できなかった場所も、測定ができるようになります。

日本弁理士会会長賞
賞状が簡単に取り出せる筒
東海村立白方しらかた小学校(茨城県)
 6年 稲葉 愛由奈いなば あゆな
部屋を片付けていたら、以前もらった賞状がたくさん出てきました。筒から出してみようとしたら、筒の中で広がってしまって取り出すのが大変でした。そこで、「簡単に取り出せる筒があったらいいなあ。」と思いました。お父さんの仕事で使っているプラスチック製のパイプをふたの内側につけると、賞状が広がらず取り出すことができるようになりました。

NHK会長賞
おじいちゃん!つかまっ手~
都城市立明和めいわ小学校(宮崎県)
 5年 坂井 星軌さかい しょうき
 (都城少年少女発明クラブ)
ぼくの祖父は脳こうそくがもとで目が不自由です。歩くのも前かがみで、片手に杖や手すりは転びそうで危険です。ぼくの家で熱が出た時はトイレに立つたび転び、一人で起き上がれず悔しがっていました。ぼくの家は手すりを付けるかべがほとんどありません。その時、天井にあればいいのにと思いました。火ばさみは焼き肉の時、「開く」と「閉じる」の役目に気づいたので利用しました。使い方は、つかみを両手で持って歩くだけです。転びそうになると、火ばさみが閉じてブレーキがかかり転ばずにすみます。

毎日新聞社賞
しゃべる点字ブロック
交野かたの市立妙見坂みょうけんざか小学校(大阪府)
 6年 岸本 健志きしもと たけし
 (交野市少年少女発明クラブ)
この作品は、目が不自由な人のために作った作品です。以前、目が見えない人の話を聞き、ためしに目をつぶって歩いてみると、こけたりしました。そこで点字ブロックがしゃべったらどんなに便利になるかと思いました。周りの状況もわかるようになります。点字ブロックを一つ一つ踏むとしゃべる言葉が変わります。しゃべる言葉は状況に応じてしゃべります。このしゃべった内容にそって行動すれば便利になると思います。

毎日小学生新聞賞
夏の星座を見つけよう
高浜市立高取小学校(愛知県)
 5年 片岡 拓巳かたおか たくみ
この作品は、星座の名前と場所をかんたんに見つけることができます。星座の名前が書いてある穴にライトを当てると中の星座が光ります。工夫したところは200以上の星と名前を光ファイバーでつなぎ、ライトで光るようにしたことです。苦労したところは、たくさんの穴を開けることと光ファイバーをグル―ガンを使ってしっかりつけるところが大変でした。これで星座の名前と場所がすぐに分かります。

科学技術館賞
うるさい!ってどのくらい?声のものさし
サレジオ小学校(東京都)
 5年 石山 翔雲いしやま しょううん
「うるさい!」って言われても、僕たち子どもはピンときません。発達障害のある人には、なおさらです。そして、聴覚障害のある人は周りでどのくらい大きな音がしているのかを自分の耳で確かめることが出来ません。そんな時、どの位の大きな音を自分が出してしまっているのか、大きな音が周りでしているのかが一目でわかる簡単な装置があると良いのになあと考えました。「みんなが分かる・使える」ことが大切だと思い、シンプルで単純明快な“声のものさし”を作ってみました。

WIPO賞
演奏する鉛筆
一宮町立一宮中学校(千葉県)
 1年 鶴岡 靖朗つるおか やすあき
鉛筆の芯は電気伝導体である黒鉛を含んでいるため電気を流すことができます。鉛筆で紙に線を引くと、これは導体となり電気を通します。ただし、銅線などと同じようには使えず、鉛筆の線の濃さや面積、電極からの距離によって電気抵抗が変わります。この抵抗値の変化を応用した作品です。画用紙に描いた絵に鉛筆で触れると音が鳴り、触れる場所によって音階が変わります。また、電源スイッチの切り替えにより、乾電池と太陽電池を選んで使える省エネルギー対応にしました。


本事業に関するお問合せ先

公益社団法人発明協会 青少年創造性グループ
TEL 03-3502-5434/E-mail 担当者へメールを送信する