近畿経済産業局長賞
錠剤用染料カラーインク(特許第7193895号)
【和歌山県発明協会】
尾崎 智章 |
紀州技研工業株式会社 インク開発部 |
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紀州技研工業株式会社 第2製造部 |
実 施 功 績 賞
釜中 眞次 |
紀州技研工業株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、錠剤用インクジェットインクに関し、粉末発生量の多い錠剤に対しても、印刷中に発生する粉末の影響を最小限に抑え、連続生産性を損なうことなく、各種染料による多色カラー印字を実現可能とするものである。
本発明の錠剤用インクジェットインクには、再溶解性を向上させるためポリビニルピロリドンを添加し、さらにインクの乾燥を抑制するためプロピレングリコールなどの湿潤剤を加えている。これらの成分により、粉末とともにノズル面に付着したインクの乾燥を遅らせ後続のインクに溶解しやすくなるため、目詰まりによる印字不良を抑えることができる。また、染料の構造に応じ水・エタノール・樹脂の比率を最適化することで、インクの吐出安定性と多色対応を実現した。
本発明により、粉末の発生量が多く従来は刻印が主流であった錠剤に対して、インクジェット方式による多色カラー印字が可能となった。錠剤の識別性向上により誤服用の防止に貢献している。
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尾 啓輔
