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令和7年度近畿地方発明表彰

近畿経済産業局長賞

ファイバレーザ溶接による密閉型防食端子(特許第5535408号)

【滋賀県発明協会】

外池 翔

古河AS株式会社 技術企画部 技術企画Gr マネージャー

川村 幸大

古河AS株式会社 第2技術本部 SRC部 部長

高村 聡

古河AS株式会社 第1技術本部 本部長

木原 泰

古河電気工業株式会社 研究開発本部 エレクトロニクス研究所
モビリティ技術開発1部 電装システム開発2課 主査

八木 三郎

古河電気工業株式会社 ものづくり改革本部 設備部 生産技術開発部
自動化技術開発課 課長

繁松 孝

株式会社正電成和 土気工場 技師長

水戸瀬 賢悟

古河電気工業株式会社 研究開発本部 エレクトロニクス研究所
レーザ加工・熱技術開発部 部長

茅原 崇

古河電気工業株式会社 営業統括本部 レーザ応用事業部 レーザ応用1部
アプリケーション課 課長

実 施 功 績 賞

坂本 健太郎

古河AS株式会社 代表取締役社長

森平 英也

古河電気工業株式会社 代表取締役社長


 本発明は、自動車用ワイヤハーネスの接続に用いるコネクタの端子において、特に電線導体にアルミニウムを用いた場合に、圧着部に水分が侵入して導体に腐食が発生し、導電性が低下する問題を解決するものである。
 端子のバレル部を、片側を封止した円筒管状にプレス成形し、突合せ部と重ね合せ部をそれぞれ溶接して、電線挿入側のみが開口した密閉管構造を形成する。この端子に電線を挿入し圧着することで、電線被覆と端子が密着し止水構造を実現する。また、ファイバレーザ溶接を用いることで、非常に高速な端子のプレス成型速度と同期した溶接が可能となり、生産性が向上する。
 端子の圧着のみで止水構造を実現し、追加の樹脂塗布工程を不要としたことで、自動車用ワイヤハーネスへのアルミ電線採用を大幅に拡大し、自動車の軽量化による燃費向上を通じカーボンニュートラル実現に向け大きく貢献している。

図1 端子製造工程

図1 端子製造工程

図2 電線圧着工程

図2 電線圧着工程


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