発明協会会長賞
AIを用いた空調機ドレンパンの汚れ判定システム(特許第6944962号)
【大阪発明協会】
西村 政弥 |
ダイキン工業株式会社 空調生産本部 |
野内 義照 |
ダイキン工業株式会社 空調生産本部 |
半田 陽一 |
ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター 課長 |
北川 慧太 |
元 ダイキン工業株式会社 空調生産本部 |
実 施 功 績 賞
竹中 直文 |
ダイキン工業株式会社 代表取締役社長 兼 COO |
本発明は、空気調和機のドレンパン(結露水の受皿)の画像を撮像し、AIを用いて汚れ状況を判定し、清掃の要否や時期を適切に推定する監視診断システムに関するものである。
ビル衛生管理法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)により、ドレンパンは月一回の点検が義務付けられており、適切な点検・清掃を怠ると、微生物が繁殖して空気の質が低下し、汚れがひどい場合は水漏れの原因となる。
本発明では、点検・清掃のエキスパートや微生物に関する有識者が撮像画像を判定した結果を機械学習させ、微生物の増殖条件をAIにより判断できるようにする。さらに、バイオフィルム/スライムの増殖状況の変化をディープラーニングさせることで、点検作業者の経験や知識に依存せず、AIによるドレンパンの汚れ状況判定と清掃要否の的確な判断を可能とした。
本発明により、IoTを用いた遠隔からの監視画像による品質の高いドレンパン点検が可能となり、点検作業者の人手不足解消に貢献している。
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