年頭所感

令和5年の新春を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。また、日頃の当協会事業へのご支援に対し、厚くお礼を申し上げます。

さて、NASAが主導し日本も参加する国際プロジェクト「アルテミス計画」が本格的に始動し、昨年11月には第1ミッションとなる宇宙船オリオンが打ち上げられました。今後はアポロ計画以来の有人月面着陸に加えて、月・火星探査の拠点となるゲートウェイを建設する予定となっており、宇宙探査や宇宙空間での様々な研究が進展することが期待されます。

こうした未知への挑戦は、子供たちの好奇心や想像力を刺激し、科学技術に対する興味・関心を抱くきっかけとなります。当協会におきましても、全日本学生児童発明くふう展や未来の科学の夢絵画展、少年少女発明クラブ事業等を通じて青少年の創造性を育む活動を行っておりますが、昨年8月に開催した全日本学生児童発明くふう展には秋篠宮皇嗣同妃両殿下が御来場され、受賞者が両殿下に作品を説明する貴重な機会をいただきました。子供たちにとって大変特別な経験になったものと存じます。

また、発明奨励に関わる活動におきましては、昨年6月、3年ぶりに総裁常陸宮殿下の御臨席を賜り、全国発明表彰式を開催することができました。今後も全国発明表彰及び地方発明表彰を通じて科学技術の振興と産業の発展に寄与すべく、本事業の着実な実施に努めるとともに、全国各地で活躍する中小・ベンチャー企業、大学等からの積極的な応募を促す取組等によって一層の充実を図って参りたいと存じます。

本年も全国各地の発明協会及び一般社団法人発明推進協会と連携し諸事業に全力で取り組み、我が国の社会経済に活力をもたらす発明やイノベーションの創出を担う科学者・発明者の輩出に貢献して参る所存です。皆様におかれましては、当協会の活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 最後になりましたが、皆様の益々のご健勝とご発展を祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。

公益社団法人 発明協会
会 長  内山田 竹志

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