年頭所感

令和4年の新春を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大により、数度にわたる緊急事態宣言が発令される事態となりました。影響を受けられた皆様に衷心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く平穏な生活を取り戻せるようお祈りいたします。

さて、昨年は米プリンストン大学 上席研究員の真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞される大変喜ばしい出来事がありました。受賞式典後のインタビューでは「本当に自分のやりたい、好奇心を満たすような研究をやってほしい」と若手研究者へエールを贈られており、真鍋氏に続く優れた研究者の活躍が待ち望まれるところであります。
 また、政府は成長戦略の第一の柱として科学技術立国の実現を掲げ、科学技術分野の人材育成や10兆円規模の大学ファンドの設置、先端科学技術の研究開発への投資、イノベーションの担い手であるスタートアップの支援等が推進される見込みです。これらの施策を通じて世界トップレベルの研究基盤が構築され、新たなイノベーションの創出が後押されることを期待いたします。

当協会におきましては昨年、感染拡大防止のため規模を縮小して「全国発明表彰式」及び8ブロックで「地方発明表彰式」を開催いたしました。今回は受賞者の皆様に直接表彰状を手渡しすることができ、本事業の意義を改めて実感した次第です。また、「全日本学生児童発明くふう展」及び「未来の科学の夢絵画展」につきましては誠に残念ながら展覧会のみの実施となり、来場が叶わなかった受賞者の皆様及び関係者の方々に展示会場の様子を収めた動画とお祝いのメッセージをお送りいたしました。受賞された子ども達にはその溢れる創造性をもって未来を切り拓いてほしいと願っております。

新型コロナウイルス感染症はまだ予断を許さない状況ではございますが、本年も全国各地の発明協会及び一般社団法人発明推進協会との連携を密にし、公益社団法人としての役割を果たすべく、感染症対策に努めながら諸事業に全力で取り組む所存でございます。皆様におかれましては、引き続き当協会の活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 最後になりましたが、皆様のますますのご健勝とご発展を祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。

公益社団法人 発明協会
会 長  野間口 有

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