年頭所感

平成30年の新春を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。また、日頃より発明協会事業にご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

昨年は、愛知県及び名古屋市のご協力の下、2004年以来2度目の日本開催となる世界青少年発明工夫展を開催いたしました。本展には、15カ国・地域より約250人の生徒が参加し、来場者も3日間で3万人を超えるなど盛況裏に終えることができました。本会の出展者のみならず、来場した多くの子ども達にとっても世界各国の創造性豊かな作品が刺激となり、今後の成長の一助となることを期待しております。

当協会は、前述の世界青少年発明工夫展を始め、我が国の将来を担う青少年の創造性を育成する活動を長年にわたり実施して参りました。昭和49年より活動を開始した少年少女発明クラブでは、現在、全国200ヵ所を超える地域において約9,500名の子どもたちが活動を行っております。「全日本学生児童発明くふう展」、「未来の科学の夢絵画展」には、毎年創造性に溢れた作品が多数出品されており、また、「全国少年少女チャレンジ創造コンテスト」は本年で9回目を迎え、多くの子ども達が全国大会への出場を目指すイベントとなっております。今後も子供たちの成長を見守りながら、各事業を推進して参りたいと存じます。
 更に、本年は全国の少年少女発明クラブにおける作品を一堂に展示する「少年少女発明クラブ創作展」を、福島県において秋頃に開催する予定となっております。本展覧会でも、創意工夫を凝らした多くの作品を拝見できることを楽しみにしております。

大正時代からスタートし、我が国が誇る発明者等を顕彰して参りました全国発明表彰並びに地方発明表彰におきましては、本年も科学技術の振興と産業経済の発展に寄与すべく、全国各地の発明協会、関係機関等と連携しつつ着実な実施に努めるとともに、地域で活躍する中小企業をはじめ、全国各地のベンチャー企業、大学、公設試等からの積極的な応募を促すなど本事業の一層の充実を図って参りたいと存じます。

また昨年、政府におかれましては、知的財産推進計画を踏まえ、学校と地域社会との連携・協働により知財創造教育を推進するコンソーシアムを設置しました。当協会も本コンソーシアムを構成する推進委員会の一員として参画しており、本年も新たな価値を創造し、未来を切り拓く力を育む知財創造教育の普及に向けた諸施策の実施に貢献して参ります。

本年も全国各地の発明協会及び一般社団法人発明推進協会との連携を密にし、発明の奨励、青少年の創造性育成等の諸事業に全力で取り組む所存でございますので、皆様におかれましては、今後とも引き続き当協会に対しお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
 最後になりましたが、皆様のますますのご健勝とご発展を祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。

公益社団法人 発明協会
会 長  野 間 口 有

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