年頭所感

平成26年の新春を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。また、日頃の当協会事業へのご支援に対し、厚くお礼を申し上げます。

当協会は、今年、創立110周年を迎えます。明治37年の創立以来、一貫して発明の奨励、創意あふれる人材の育成、知的財産権制度の普及・啓発等を全国規模で実施して参りました。この創立110周年を期に、これらの事業の充実・強化に一層努めて参る所存でございます。

本年の全国発明表彰事業につきましては、創立110周年記念式典とともに挙行させていただく予定でございます。地方発明表彰につきましては、大正時代から実施している永い歴史を持つ事業でありますが、本年も全国各県の発明協会等と連携しつつ発明意欲の向上と地域産業の発展に寄与して参りたいと思います。

青少年創造性開発育成事業につきましては、少子化が進む我が国にとって、多くの子供達が科学に興味を持ち、豊かな創造力を育む環境を充実させるうえでますます重要性を増してきていると考えております。当協会は、全国200箇所以上の少年少女発明クラブにおきまして知的創作体験を通じた創造性を涵養する活動を行っており、その数も毎年増加しております。また、地域社会との協力の下に子供達の発想の豊かさを育てるため、その活動成果の発表の機会として「全日本学生児童発明くふう展」、3人1組で課題に挑戦する「全国少年少女チャレンジ創造コンテスト」、さらには「未来の科学の夢絵画展」などの事業を実施しております。毎年、いずれも子供達の夢を託した作品が数多く出品され、今年も未来を先取りした創意あふれる作品が出品されるよう期待しているところでございます。

本年は、また、創立110周年を記念いたしまして、「戦後日本のイノベーション100選」を選定する作業を進めております。我が国の経済発展を支えてきた優れたイノベーションを広く一般の方々と共有して頂く取り組みを通じて、今後も数々のイノベーションが創出されていくことを期待しております。

創立110周年の新年を迎え、意を新たに諸事業を着実に実施していく所存でございます。皆様におかれましては、引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げます。最後に本年の皆様のご健勝とご発展を祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。

公益社団法人発明協会
会 長  庄 山 悦 彦

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