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発明協会の表彰事業

令和8年度全国発明表彰 受賞発明・意匠概要(敬称略)
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未来創造発明賞
難治性胸腹水の自動ろ過濃縮装置の発明(特許第6667852号)
岡久 稔也
公立学校共済組合四国中央病院 病院長
元 国立大学法人徳島大学 大学院医歯薬学研究部 地域総合医療学 特任教授
曽我部 正弘
国立大学法人徳島大学 キャンパスライフ健康支援センター 教授
村島  徹
株式会社タカトリ 医療機器カンパニー 課長
駒井 啓子
株式会社タカトリ 医療機器カンパニー 主任
立木 弥生
株式会社タカトリ 医療機器カンパニー 医療機器情報コミュニケーター

未来創造発明貢献賞
河村 保彦
国立大学法人徳島大学長
増田  誠
株式会社タカトリ 代表取締役社長

 本発明は、癌や肝硬変にともなう難治性胸腹水をろ過・濃縮し自己再利用する「腹水濾過濃縮再静注法(CART)」に用いる装置の自動化に関するものである。
 従来、癌性胸腹水は細胞成分や蛋白質の凝集塊による目詰まりが生じやすく、全量処理が困難であった。
 本発明では、圧力を監視・制御しながらろ過と濃縮を行い、ろ過器の目詰まりを検知した場合は、生理食塩水をろ過の逆方向から注入して二方向へ排液する「自動膜洗浄技術」により、目詰まり物質を効率的に除去することができる。さらに、濃縮圧を一定範囲内に維持して定圧濃縮を可能とする「自動濃縮倍率調整技術」により、中空糸膜の破損を防止するとともに、圧力制御による蛋白濃度の自動調整を可能とし、安全かつ確実な全量処理を実現した。
 本発明は、経済産業省/AMED、文部科学省、NEDOの支援により創出された技術であり、自動化により手作業を不要とすることで、患者及び医療従事者の負担軽減に寄与し、今後の癌治療の発展への貢献が期待される。


図1 CARTの手順(A)と腹水処理(ろ過濃縮)(B)
図2 ろ過器の自動膜洗浄(A)と濃縮倍率の自動調整(B)


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