文部科学大臣賞
氷点濃縮による濃縮乳の製造方法(特許第6529131号)
柏木 和典 | 株式会社明治 研究本部 乳酸菌・発酵技術研究ユニット 発酵素材G G長 |
市村 武文 | 株式会社明治 研究本部 乳酸菌・発酵技術研究ユニット 発酵技術G |
佐竹 由式 | 株式会社明治 北海道根釧工場 製造課長 |
神谷 哲 | 長瀬産業株式会社 リスクマネジメント部 |
大森 敏弘 | 株式会社明治 執行役員 研究本部長 |
松原 裕樹 | 株式会社明治 調達本部 原料購買部 原料1G |
実 施 功 績 賞
八尾 文二郎 | 株式会社明治 代表取締役社長 |
本発明は、従来乳の濃縮には用いられていなかった凍結による濃縮を実用化したものである。
本発明では、結晶生成タンクで攪拌しながら氷点よりもわずかに低い温度になるように原料乳を冷却して氷結晶を析出させ、得られたスラリー(固液混合物)を結晶分離カラムにて比重の違いにより氷結晶と原料乳に分離する。濃縮された原料乳は、新たな原料乳と混合し同工程を繰り返し行うことで、濃縮倍率を高めることができる。一方、氷結晶は融かされて分離水として排出されるが、本発明では、その一部をカラムに戻し、カラム内の氷結晶間に存在する濃縮乳を水に置き替えて排出する。濃縮乳は低温で高粘度となり、氷結晶間に多量に残存するため、氷結晶とともに排出されると乳固形分がロスするが、これにより氷結晶の排出にともなう乳固形分のロスをほぼ0に抑えることができる。
乳の濃縮に広く用いられている蒸発濃縮では、加熱臭の発生や香りの蒸散による変化が起こるが、本発明により新鮮なミルクの風味を保った濃縮乳の生産が可能となった。
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