中小企業庁長官賞
プレス加工における押し込み絞り用加工装置(特許第6901772号)
【滋賀県発明協会】
馬場 保 |
日伸工業株式会社 技術部 技術課 主任技師 |
実 施 功 績 賞
清水 貴之 |
日伸工業株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、1台のプレス機に複数の独立した押し込み駆動装置を備えることで、複数工程の押し込み絞り加工を1台で実現可能とするものである。
従来の押し込み絞り装置は、単工程のみ対応可能であり、複数工程の絞り加工には金型の交換や複数台の設備が必要であった。本発明では、複数工程分の金型を1台のプレス機に搭載し、それぞれの工程に対応する独立した可変速押し込み複動機構を設けることで、複数工程の押し込み絞り加工を一台で連続して行うことが可能となった。特に小径厚板の絞りにおいては、メイン駆動とは別に押し込みプレートを駆動させ、パンチによる牽引をアシストする構造とした。
複数工程の押し込み絞り加工を1台のプレス機で連続して行えるため、生産性が向上し、設備の省スペース化および工程短縮が可能となった。本発明により生産した部品は自動車のABS装置等に用いられている。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved