日本弁理士会会長賞
色光照射醗酵日本酒の醸造方法及び製造装置(特許第7079884号)
【栃木県発明協会】
西堀 哲也 |
西堀酒造株式会社 取締役 |
実 施 功 績 賞
西堀 和男 |
西堀酒造株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、日本酒醸造において透過性素材のタンクと複数のLED光源を用い、異なる波長の光を発酵中の醪へ照射することで、糖化と発酵のバランスを制御する新たな醸造方法及び製造装置である。
従来は温度調整によって発酵を制御していたが、醪の温度操作には限界があり管理負荷も大きかった。本発明は、可視光線の範囲内でLED光を連続照射し、発酵速度と酒質を波長によって変化させる点に特徴を有する。透明タンク内で約25日間の発酵を行い、赤色光は発酵を促進し辛口傾向、青色光は発酵を抑制し甘口傾向となることを実証した。醪の分析値に応じて照射光を切り替えることで、発酵管理の精緻化・効率化を実現することができる。
本発明は、光の照射が酒質に悪影響を与えるとされてきた酒造業界の通念に捉われず開発された新規性の高い技術であり、日本酒の付加価値向上や高価格帯市場の開拓に寄与している。また、酒造りの省エネルギー化や管理負担の軽減を可能とし、酒造業界の振興に貢献している。
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