北海道経済産業局長賞
雪の中も街の中も滑りにくい全天候型靴底(意匠登録第1732967号)
【北海道発明協会】
藤本 雅彦 |
第一ゴム株式会社 代表取締役社長 |
本意匠は、近年の気候特性の変化に対応した冬季路面用の靴底に関するものである。
スパイクピンやガラス繊維を用いず靴底の意匠のみで耐滑性の向上を図っている。フラットな接地面に深く交差したクリートを土踏まずの部分にも入れ込むことで全方位への耐滑性を確保し、素早い雪離れを促すようサイドウォールにテーパーを設ける構造とした。また、靴底の素材は天然ゴムを多く含んだ配合にすることで独自のしなやかさを持ち、深い溝を持つ意匠との相乗効果によりスタッドレスタイヤのようなクリートの揺れが発生し、さらに耐滑性が向上している。
本意匠により、ピンスパイク長靴の課題であった錆による床の汚れ・キズや屋内床面での耐滑性低下を防止できるようになり、市街地での屋内と凍結路面が混在する環境においても快適な移動が可能になった。
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