特許庁長官賞
パキっと便利な納豆容器(特許第5773971号)
【愛知県発明協会】
大池 正樹 |
株式会社Mizkan イノベーション開発部 |
実 施 功 績 賞
吉永 智征 |
株式会社Mizkan 代表取締役社長 兼 CEO |
中埜 裕子 |
株式会社Mizkan Holdings 代表取締役社長 |
本発明は、ふたの中に充填した納豆用調味料(液体たれ)を容器本体に割り入れることで、小袋を使用せずに液体たれを投入できる納豆容器に関するものである。
従来、納豆容器の原料である発泡ポリスチレンは破断しやすい課題があり、その原因として発泡樹脂シート内の気泡が押出成形に伴って一定の配置傾向を有しており、この気泡配向に沿った方向に力がかかる場合に容器破断が発生しやすいことを見出した。この知見に基づき、液体たれを充填した容器のふたを発泡樹脂における気泡の配向方向に沿って折り曲げる構造とすることで、特別な発泡樹脂シートを使用することなく、液体たれを簡単にかつ周囲を汚さずに吐出できる納豆容器を実現した。
樹脂シートの脆弱性を逆手に取り、液体たれと納豆が一体化した容器とすることで、従来納豆に同封されていた小袋や乾燥フィルムが不要になり、生産者においては経済性と環境負荷の軽減、消費者においては利便性と開封の楽しさを両立した製品を提供できるようになった。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved

