年頭所感

平成25年の新春を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げますとともに、日頃の当協会事業へのご支援に対し、厚くお礼申し上げます。

当協会は昨年4月、公益社団法人発明協会として新たな一歩を踏み出しました。新法人への移行に際しましては、会員の皆様及び関係各位より多大なるご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。今後とも、一般社団法人発明推進協会並びに全国の道府県における発明協会と互いに連携しながら公益事業を推進して参る所存です。

さて、我が国経済は、長期にわたる円高、周辺諸国との競争の激化等を背景として、大変厳しい状況にあります。こうした現状を打開し、今後も我が国が持続的に発展していくためには、我が国の誇る科学技術の振興、そしてイノベーションの推進が何よりも必要となっております。当協会といたしましても、発明奨励、青少年創造性開発育成等の事業を益々充実させることにより、我が国の明るい未来の実現に努めて参りたいと存じます。

まず、発明奨励事業につきましては、全国発明表彰、地方発明表彰、各県の発明展等におきまして、地域で活躍する優れた技術を持った中小・ベンチャー企業をはじめ、我が国の基幹産業を支える大企業までの発明・意匠を広く表彰しております。我が国の科学技術力は依然として高い水準にあり、本表彰事業を通じて更なる発明やイノベーションの創出が図られるものと存じます。

次に青少年創造性開発育成事業ですが、我が国の将来を担う青少年の創造性を開発育成していくことは、私たちの責務であり、今後の我が国における科学技術の礎を築くことともなります。少子化を迎えている今日であればこそ一層力を入れて推進していく必要があり、当協会といたしましても様々な事業を通じて青少年が創造性豊かに成長していくことを目指しております。全国各地で活動する少年少女発明クラブにおきましては、日々創作活動に取り組む子供たちの姿を目にすることができます。全日本学生児童発明くふう展及び未来の科学の夢絵画展では、毎年創意工夫にあふれた作品を多数見ることができます。

また、全国少年少女チャレンジ創造コンテストでは、3人一組で課題に取り組み、昨年11月の全国大会では熱戦が繰り広げられました。今年も子供たちの成長を見守りながら事業の益々の充実を図っていきたいと存じます。

新たな一歩を踏み出しての最初の新年を迎えるに当たりまして、自らの使命に思いを新たにし、皆様のご期待に添えるよう、諸事業を着実に実施していく所存でありますので、引き続きお力添えを賜りますよう衷心よりお願い申し上げます。最後に本年の皆様のご健勝とご発展を祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。

公益社団法人発明協会
会 長  庄 山 悦 彦

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