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【令和2年度中部地方発明表彰】

文部科学大臣賞
氏名: 米田 祐康
会社名: 株式会社ニッポンジーン
役職: 代表取締役会長
発明の名称: 遺伝子多型の識別法とその利用
  特許第6286419号【受賞発明の内容】
米田 祐康様
発明のポイントをお教えください
 本発明は迅速性、簡便性に優れる等温遺伝子増幅法(LAMP法)と会合曲線解析法を組み合わせることで、正確に遺伝子多型(一塩基多型)を検出するための方法に関するものです。
 従来の方法では高価な装置や長い検査時間に加えて高度な知識や経験が必要とされましたが、本発明を用いれば従来法より簡便かつ効率的に一塩基多型を識別できるため、ヒト血液関連の遺伝性疾患診断等の医療分野や、獣医学分野においてはウマヘルペスウイルス変異株の検出などにも実用化されています。
苦労した点はどこでしょうか
 LAMP法を利用することにより、検体の前処理が容易あるいは不要な状態からの遺伝子増幅が可能となりましたが、最適となる一塩基多型の測定概念を見出す必要がありました。
 測定される蛍光分子の修飾位置やその種類、検出プローブの配列(設計位置や鎖長)、蛍光強度変化を明確にするための条件検討などを行い、得られた検討結果の中からさらに、再現性良く会合曲線解析による検出ができる条件を絞り込む作業が大変でした。
受賞のご感想をお願いします
 この度は、名誉ある文部科学大臣賞に選出をいただきまして、誠にありがとうございます。弊社は「ヒト、動物、植物、地球」の健康をテーマに事業展開を行っております。
 コロナ禍の中、PCRをはじめとする遺伝子検査技術が社会に果たす役割も大きくなっております。受賞を励みにして、遺伝子検出技術を生かして、健康をキーワードにさらなる事業展開を行うことで社会に貢献していきたいと思います。

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