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全日本学生児童発明くふう展

第84回全日本学生児童発明くふう展審査を終えて
---自然と社会での課題解決を提案した先駆者たち---

 第84回全日本学生児童発明くふう展には、各地域の発明くふう展で優秀な成績を収めた作品を中心に合計733点の作品が集まりました。書類審査後、第一次実物審査となる審査幹事会を行い123点と特に優れた34点を選出しました。審査委員会で第二次実物審査を行った結果、恩賜記念賞以下各賞の作品を選出しました。選出は、応募者の申込書と「作品紹介動画」での説明を、各審査委員が事前に熟読・視聴した後、全委員が一堂に集まり、実物に触れて確かめてから、一つ一つの賞に相応しい作品について熟議して行われました。
 恩賜記念賞には、東京都の私立明治大学付属八王子高等学校1年生・嘉手納杏果さんの作品「ニホンウナギの光による誘導システム」が選ばれました。本作品は、これまでに取り組んできた“魚が嫌がる光”の研究成果を基に、青色と赤色の光で水中のニホンウナギの誘導を実現するものです。ニホンウナギの忌避色が他の魚類の赤色とは異なり青色であることを見出し、光の点滅や消灯によってニホンウナギの動きや泳ぎを変化させることができる照明構成を示しました。
 内閣総理大臣賞には、刈谷市立刈谷南中学校2年生・清水翔馬さんの作品「音・画像・重さAIゴミ分別機」が選ばれました。ゴミの分別を自動化するために、投入されたゴミの画像、重さに加えて金属棒がゴミを叩いた音も収録して分析し、算出された数値によってゴミ6種を分別・集積する作品です。分別に必要なデータを事前に多数用意して、高性能を実現しています。
 文部科学大臣賞の「どこでも三角表示板」(小学校4年生)、経済産業大臣賞の「熱中症リスク見える化装置」(中学校2年生)、特許庁長官賞の「農作物と生産者の心を守る!サクランボ盗難防止装置」(中学校1年生)、WIPO賞の「3ばいで作る!プラばん点字プレート」(小学校2年生)、そして発明協会会長賞、日本弁理士会会長賞、NHK会長賞、毎日新聞社賞、毎日小学生新聞賞、科学技術館賞と、それぞれの賞の特色に合った作品が選ばれ、さらに20点の優れた作品が奨励賞に選ばれました。
 家族との生活で見つけた課題から社会で起きている災害や問題に着目して、それぞれの立場で解決する発明やくふうに取り組む学生児童の探究心や創造性が作品や作品名に見られます。特に、心配される自然災害、事故、疾病にも、独自の課題解決を積極的に提案し作品として実現する活動が、多くの社会問題の解決に繋がると期待できます。
 それぞれの問題意識を尊重し、発明くふうとして創作を促して下さったご家族や学校の先生方をはじめとする関係各位に心より感謝申し上げます。
審査委員長
審査委員長 中山 実

明治大学特任教授 /
東京科学大学名誉教授

本事業に関するお問合せ先

公益社団法人発明協会 青少年創造性グループ
TEL 03-3502-5434/E-mail 担当者へメールを送信する