文部科学大臣賞
AIサーバーの省電力を実現する低損失圧粉磁心(特許第7529595号)
[宮城県発明協会]
御子柴 駿 | 株式会社トーキン マグネティック・センサ&アクチュエータ事業本部 材料製品技術部 開発G 主任 |
嶋 博司 | 株式会社トーキン マグネティック・センサ&アクチュエータ事業本部 磁性製品技術部 インダクタG 主任 |
八巻 真 | 株式会社トーキン マグネティック・センサ&アクチュエータ事業本部 材料製品技術部 開発G 主任 |
大西 直人 | 株式会社トーキン マグネティック・センサ&アクチュエータ事業本部 材料研究開発部 ナノ分析G |
小林 謙一郎 | 株式会社トーキン マグネティック・センサ&アクチュエータ事業本部 材料製品技術部 開発G シニアマネージャー |
浦田 顕理 | 株式会社トーキン マグネティック・センサ&アクチュエータ事業本部 材料研究開発部 ナノメットG マネージャー |
実 施 功 績 賞
片倉 文博 | 株式会社トーキン 代表取締役社長 |
本発明は、AIサーバー等の電源回路に使用されるインダクタ向けに、小型・大電流化と高周波での低損失化を両立させた圧粉磁心に関するものである。
従来技術では、磁性粉末の高充填化にともない粉末間の絶縁層厚さにばらつきが生じ、高周波損失と発熱が増加することが課題であった。
本発明では、高温下での流動性が異なるバインダ成分の複合化と、その特性を最大限に発揮させる490℃での成形プロセスを確立した。これにより、高温下における粉末の塑性変形に対してバインダの流動挙動を同調させ、成形中に絶縁層を破断なく粉末の塑性変形に追従させることに成功した。その結果、短絡の原因となる20 nm以下の極薄部の割合を6%以下に抑え、ナノメートルオーダーで均一化した絶縁層構造と磁性粉末の高充填化を実現した。
本発明により、高充填を維持しつつ1 MHzにおける磁心の損失を従来比約70%低減し、インダクタの損失と発熱を大幅に抑制することができ、AIサーバー向け電源回路の小型・高効率化及び省電力化に貢献している。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved