発明協会会長賞

新スタンダードとなる標準型エレベーター（意匠登録第1698542号）

【茨城県発明協会】

小町　章	株式会社日立製作所　研究開発グループ　デジタルサービス研究統括本部 デザインセンタ　ＵＸデザイン部　ＵＸＤ６ユニット
岩瀬　茂樹	株式会社日立ビルシステム　デジタル開発本部　デジタルバリュー開発部　主任技師
島田　勝博	株式会社日立ビルシステム　製品開発本部　施工開発部　製品化グループ　主任技師
大沢　卓也	株式会社日立ビルシステム　製品開発本部　エレベーター制御開発部 制御装置開発グループ　主任技師
小迫　龍朗	株式会社日立ビルシステム　製品開発本部　エレベーター機構開発部 機構装置開発グループ　技師
木村　茂孝	株式会社日立製作所　東京社会イノベーション協創センタ　プロダクトデザイン部 ＣＳＰ２ユニット　研究員
深澤　直人	ＮＡＯＴＯ ＦＵＫＡＳＡＷＡ ＤＥＳＩＧＮ ＬＴＤ．　代表取締役

実 施 功 績 賞

�ｺ永　俊昭

株式会社日立製作所　代表執行役 執行役社長兼ＣＥＯ

　本意匠は、規格化されたかごサイズと限られた製造コストによりデザイン上の差別化が困難な標準型エレベーターに関し、感染症等への対策のため公共における移動の安全性や清潔性向上が喫緊の社会課題と捉え、「新常態での新たなスタンダードとなる標準型エレベーター」を目指したものである。
　「華美な意匠による情報提供や造形表現の徹底排除による“真の心地よさ”の実現を、標準型エレベーターにおいて再現する」ことをコンセプトとし、①直線的なかご内空間の天面に設けられた円形照明、②落とし天井、③落とし天井側方に隠された換気口、④フラットな操作パネル等を効果的に配置した。
　本意匠により、規格に準拠しながらも、建築空間にマッチするシンプルでニュートラルな内装を持つエレベーターを実現することができた。さらに、機能面では日常利用での快適性だけでなく、自然災害や感染症に対するレジリエンスの向上を図っている。

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