特許庁長官賞

脱硝触媒の研磨再生装置（特許第7464523号）

【広島県発明協会】

吉河　敏和	中国電力株式会社　エネルギア総合研究所　化学・バイオグループ　副長
吉田　和広	中国電力株式会社　エネルギア総合研究所　化学・バイオグループ　担当課長
盛田　啓一郎	中国電力株式会社　エネルギア総合研究所　知財企画啓発グループ　マネージャー
吉岡　亨浩	ハシダ技研工業株式会社　代表取締役社長
伊田　展充	ハシダ技研工業株式会社　専務取締役
坂本　大輔	元　ハシダ技研工業株式会社
日��　広大	ハシダ技研工業株式会社　名阪工場　第８工場

実 施 功 績 賞

中川　賢剛

中国電力株式会社　代表取締役社長執行役員

　本発明は、火力発電所において燃料の燃焼に伴い発生する窒素酸化物を無害化して大気中へ排出するための排煙脱硝装置に充填されている触媒の表面を研磨し、フレッシュな表面を露出させることで長期間の使用により低下した触媒性能を回復させるものである。
　本発明は、粒径が異なる２種類の研磨材を混合し、下方から上方へ向けハニカム構造の触媒内部を通過させて研磨することを特徴とする。大粒径の研磨材と小粒径の研磨材は触媒内部を通過する速度や挙動が異なるため、触媒内部で研磨材同士が衝突し研磨材が常に飛散しながら通過することで、触媒表面への研磨材衝突頻度が増加し、研磨効率の向上と流れ方向における研磨の均一性が保たれる。
　本発明により、使用済み触媒の再利用が可能となり、産業廃棄物の削減および触媒取替コストの低減に貢献している。

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