中部経済産業局長賞
試料容器(特許第7289577号)
【富山県発明協会】
一色 勝彦 |
三晶エムイーシー株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、採取した検体を病理検査まで一時保管するためのホルマリン溶液入り試料容器に関するものである。検体採取時にホルマリンへの暴露がない構造になっており、医療従事者の健康を守ることができる。
従来は、劇物であるホルマリン溶液が容器の中に直接入っているため蓋を開けた時点で暴露の危険性があり、また、不注意でホルマリン溶液をこぼす恐れがあった。本発明では、蓋の部分にフィルムで封印したホルマリン溶液を設け、検体を容器に入れ蓋を締めることで容器内部のカッターがフィルムを破り、蓋から容器へとホルマリン溶液が流れ落ちる構造とした。蓋を締め切った時点でホルマリン溶液が容器に流れ込むため、気化したホルマリンの吸引やホルマリンへの接触等の心配がない。
本発明の容器は、富山県内の大学病院、県立総合病院、市立総合病院、首都圏の大学病院に納入されており、医療従事者の健康維持に貢献している。
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