発明協会会長賞
生体内の波の伝わり方を表示する超音波装置(特許第6462340号)
【栃木県発明協会】
渡辺 正毅 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 超音波事業部 超音波開発部 ソフトウェアアプリ開発担当 グループ長 |
金山 侑子 |
元 東芝メディカルシステムズ株式会社 ILUCAプロジェクトチーム |
川岸 哲也 |
CANON MEDICAL SYSTEMS EUROPE B.V. 代表取締役社長 |
武藤 義美 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 総合企画センター サステナビリティ・ダイバーシティ推進室 副室長 |
後藤 英二 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 超音波事業部 超音波企画部 部長 |
栗田 康一郎 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 超音波事業部 超音波開発部 主席 |
福田 省吾 |
元 東芝メディカルシステムズ株式会社 ILUCAプロジェクトチーム |
実 施 功 績 賞
瀧口 登志夫 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、生体組織に対する集束超音波の送信によって組織の各位置に伝播したせん断波(Shear Wave)を解析することで、超音波画像内で組織の性質・状態(組織性状)の計測に適した位置を識別可能な画像を表示する技術である。
肝臓の超音波検査では、肝臓の各位置に伝播したせん断波の伝播速度を表すShear Wave Elastography(SWE)画像の表示領域内で、肝臓の硬さの統計値(伝播速度の平均等)を計測する計測領域が設定される。しかし、せん断波の伝播が不均一な部分が計測領域に含まれると組織性状の計測精度が低く、誤診につながるおそれもある。
本発明では、せん断波による組織の各位置の変位に基づき、せん断波の到達時間が同じ位置を一定の時間間隔で表した画像(等高線画像)を生成し、超音波画像内に表示する。
本発明により、医師の技量に依存せず組織性状の計測に適した位置に計測領域を設定でき、組織性状の計測精度向上、検査の効率化、及び医師・患者の負担軽減を実現することができる。
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