日本弁理士会会長賞
自然災害から重要施設への浸水を防ぐダンパ(特許第5522869号)
【宮崎県発明協会】
小田 裕一 |
株式会社修電舎 環境機器事業部 設計開発担当課長 |
伊藤 孝信 |
新日本空調株式会社 執行役員 事業推進本部長 |
一瀬 直行 |
株式会社修電舎 取締役会長 |
甲斐 哲次郎 |
株式会社修電舎 常務取締役 |
実 施 功 績 賞
廣島 雅則 |
新日本空調株式会社 代表取締役社長 |
一瀬 秀平 |
株式会社修電舎 代表取締役社長 |
本発明は、自然災害など建屋内への浸水による重要設備の損壊・機能喪失を防止するための止水ダンパに関するものである。
重要設備の建屋内外が浸水した場合、外気取入ダクトや空調ダクト等が水路化して建屋内の各室に浸水が広がり、直接的に被害を受けるおそれがある。本発明では、空調用ダクトへの浸水後、止水ダンパ内の「検知槽」に水が溜まり、その重量が一定以上になると連結棒が外れ、上部に待機している「止水板」が固定解除機構の作動により旋回落下することでダクトを塞ぎ、水の侵入を遮断する。また、「止水板」上の「ロックアーム」を「ロックアーム受け台」に固定することで長期間の止水性能を担保している。また、電源系統を喪失しても作動する機構としたほか、止水ダンパの設置に伴う建屋の空調設備の圧力損失を極力抑える構造としている。
本発明により、電気などの駆動源を用いることなく、シンプルな構造で水の侵入を防止できるようになった。国内外問わず様々な重要施設への適用が期待される。
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