文部科学大臣賞
有機汚れ抑制機能付き電極装置(特許第7014652号)
【京都発明協会】
西尾 友志 |
株式会社堀場アドバンスドテクノ 先端技術開発部 シニアマイスターU |
江原 克信 |
堀場アドバンスドテクノ・フランス マネジャー |
実 施 功 績 賞
西方 健太郎 |
株式会社堀場アドバンスドテクノ 代表取締役社長 |
本発明は、表面に有機物由来の汚れが付着しにくい電極装置に関するものである。紫外線光源を用いることで、電極表面に付着する有機物由来の汚れを分解するだけでなく、付着しにくい状態を維持することができる。
本発明では、目的物質のみを透過させる応答ガラス膜や、比較用内部電極と試料が導通する液絡部に紫外線を照射することで、汚れの主な原因である有機物質を分解したり、微生物等を死滅させたりすることができる。他方、電極は被覆材で覆うことで、紫外線による劣化を防いでいる。さらに、応答ガラス膜には二酸化チタン(光触媒)をコーティングしており、紫外線では分解できないより幅広い有機物質の分解が可能となる。
本発明は、電極のメンテナンスに係る部品や設備のコスト削減につながり、工業廃水等の測定現場における作業者の工数削減、肉体的負担の低減にも寄与した。また、長期間にわたる安定した測定を可能にすることで、電極を設置する地域の水質環境向上に貢献している。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved