文部科学大臣賞
柔軟圧電体動センサ(特許第6034543号)
【愛知県発明協会】
吉川 均 |
住友理工株式会社 グローバル調達本部 資材設備調達部 原料調達課 担当部長 |
高橋 渉 |
元 住友理工株式会社 新商品開発センター |
実 施 功 績 賞
清水 和志 |
住友理工株式会社 執行役員社長 |
本発明は、エラストマーに圧電粒子を分散させた圧電層と、エラストマーに導電材を分散させた電極層の積層構造から成る、伸縮性・柔軟性を備えた高感度の圧電センサである。
圧電層における柔軟性と圧電性の両立は、通常困難な技術課題であるが、変形時も圧電粒子の連結を維持できる形態にすることで両立を実現した。新規に開発した柔軟な電極層と積層圧着し、分極処理を経て圧電センサとした。
圧電体としての性能は、伸長率20%までは感度変化が無いことから、従来技術(圧電樹脂)では不可能であった柔軟性と高感度を両立することができた。
生体情報を取り出して活用するためには、「感度」と「装着ハードルの低さ」の両方が必要である。人体に違和感によるストレスを与えることなく、心拍、呼吸由来の微細な体動データを取得できるため、大学病院等での臨床評価を行った上で、医療機器及び非医療機器として展開している。
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