日本弁理士会会長賞
バイオマス原料を適用した人工皮革(特許第6248634号)
[岐阜県発明協会]
西村 一 |
東レ株式会社 不織布技術部 主任部員 |
松崎 行博 |
東レ株式会社 不織布技術部長 |
西村 誠 |
東レ株式会社 人工皮革事業部門長兼生産本部 (不織布技術・生産)担当 |
実 施 功 績 賞
日覺 昭廣 |
東レ株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、ポリエステルに含まれる1,2−プロパンジオールの含有量を特定の範囲にすることで、環境に優しいバイオマス資源由来の原料(バイオマスプラスチック)を極細繊維に使用した場合でも、溶融成形時の耐熱性及び製品の耐摩耗性に優れる人工皮革用基体を製造することができる技術に関するものである。
本発明による人工皮革用基体は、繊維径0.01〜10μmの極細繊維を主体とする繊維絡合体と弾性重合体を構成成分として備えている。極細繊維はポリエステルを構成成分として含み、ポリエステルはジカルボン酸及び/またはそのエステル形成性誘導体とジオールを共重合成分として含み、さらにポリエステル中には1,2−プロパンジオール由来の成分が15〜500ppm含有されていることを特徴としている。
本発明により、バイオマス資源を由来とする環境配慮型でありながら、優れた摩耗特性も併せ持つ人工皮革用基体を得ることができる。
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