文部科学大臣賞
分割鉄心を用いた電機子に対する巻線工法(特許第4486678号)
【兵庫発明協会】
山本 一之 |
三菱電機株式会社 姫路製作所 カーメカ機器製造部 次長 |
田尾 幸一 |
三菱電機株式会社 コンポーネント製造技術センター モータ製造技術推進部 巻線・自動化技術グループ 専任 |
藤岡 裕貴 |
三菱電機株式会社 姫路製作所 製造管理第二部 生産技術第二課 専任 |
実 施 功 績 賞
杉山 武史 |
三菱電機株式会社 執行役社長 |
本発明は、車載機器などに用いられるDCモータの電機子に対する巻線工法に関し、コイル線が高密度に巻線された電機子を高い生産性により安価に製造できるため、小型軽量化、高効率化したDCモータの量産を可能とするものである。
磁極ごとに分割した鉄心に高密度に巻線した後に組立てる工法をDCモータの電機子に採用するには、分割面が外側に出ないため溶接等を用いた組立が難しく、また、磁極に巻回した各コイルと整流子の端子を接続することが課題となる。これらを解決するために、シャフト周辺部を重ねた状態で各磁極を外側に引出せる鉄心構造を提案し、整流子の端子にコイル線を絡げながら連続に巻線した後に、シャフトを圧入して電機子を一体化する工法を実現した。
本発明を車載機器の燃料ポンプに採用し、大量生産が可能な自動化製造ラインを構築することができた。今後、多くの機器に採用される他のDCモータにも適用し、小型軽量化、高効率化の利点を活かした大きな効果が期待できる。
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