近畿経済産業局長賞

逆流性食道炎治療薬（特許第6236489号）

【和歌山県発明協会】

髙橋　良直

剤盛堂薬品株式会社　代表取締役専務

実施功績賞

髙橋　邦夫

剤盛堂薬品株式会社　代表取締役社長

　本発明は、胃液や胃の内容物が食道に繰り返し逆流する事で、食道粘膜に炎症・潰瘍を引き起こし、胸やけ・呑酸・胃もたれ等を感じる逆流性食道炎に関し、同病態の動物モデルを用い生薬製剤の治病研究を進めたところ、消化薬である動物胆（牛胆）に顕著な逆流性食道炎治療効果を見出し製剤開発に繋げた特許である。
　逆流性食道炎に使用される従来の治療薬には、数々の副作用が懸念される一方、当社では長年に亘る牛胆汁配合生薬製剤の製造販売経験から、身体への負担に配慮する生薬の有用性を認識しており、特に構成生薬の一つである牛胆には「逆流性食道炎による炎症を鎮める」新たな薬効がある事を突きとめた。
　当該研究成果は、牛胆と他生薬を組み合わせた「副作用のリスクが低く」、かつ新規の「逆流性食道炎の炎症抑制効果」を含む有効な胃腸薬・治療薬開発の道を開いた発明である。
　本発明は、天然生薬資源を活かした副作用リスクの低い逆流性食道炎治療薬の開発に繋がるだけでなく、消化促進作用に加え、胃酸分泌抑制作用や制酸作用も併せ持つ牛胆を製剤に活かす事で、服用薬剤数の減少による患者負担の軽減が期待できる。

近畿経済産業局長賞

逆流性食道炎治療薬（特許第6236489号）

【和歌山県発明協会】

実 施 功 績 賞

実施功績賞