特許庁長官賞
白血球の正確かつ簡易な分類・計数方法(特許第5600726号)
【兵庫県発明協会】
成川 隆也 |
シスメックス株式会社 技術戦略本部 R&D戦略部 係長 |
辻 智悠 |
シスメックス株式会社 第一エンジニアリング本部 細胞技術グループ 主任技師 |
森山 啓子 |
シスメックス株式会社 生産統括本部 診断薬生産技術部 診断薬生産技術課 係長 |
糸瀬 裕司 |
シスメックス株式会社 第一エンジニアリング本部 細胞技術グループ 上席主任技師 |
小国 振一郎 |
シスメックス株式会社 第一エンジニアリング本部 細胞技術グループ 部長 |
吉田 歩 |
シスメックス株式会社 学術本部 臨床開発部 係長 |
大塚 佐緒里 |
元 シスメックス株式会社 診断薬開発グループ |
水上 利洋 |
シスメックス株式会社 第一エンジニアリング本部 細胞技術グループ 上席主任技師 |
実 施 功 績 賞
家次 恒 |
シスメックス株式会社 代表取締役会長兼社長 CEO |
本発明は、血液中の白血球を正確かつ簡易に分類・計数する方法に関するものである。本発明の方法は、血液中の赤血球、白血球および有核赤血球を特定の試薬で処理し、散乱光および蛍光を用いて白血球を分類・計数する。
本発明の方法では、赤血球を溶血させるとともに白血球および有核赤血球の細胞膜に蛍光色素が透過できる程度の損傷を与えるための酸性溶血剤、および白血球を有核赤血球よりも蛍光強度が強くなるように白血球および有核赤血球の核酸などを蛍光染色可能な蛍光色素を含む蛍光染色液を用いて、血球を変性させ、染色する。その後、血球に光を照射することで生じる前方散乱光および側方蛍光の情報に基づいて白血球を分類・計数する。
本発明により、有核赤血球および赤血球の破片の影響を受けず、正確かつ簡易な白血球の分類・計数が可能となった。結果、白血球に関する血液疾患の早期発見、臨床検査技師の業務効率化に大きく寄与した。
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