日本弁理士会会長賞
SOFC集電材電着塗装(特許第5572146号)
【大阪発明協会】
井上 修一 |
大阪ガス株式会社 リビング事業部 商品技術開発部 燃料電池開発チーム 開発第1グループ チーフ |
野中 英正 |
元 大阪ガス株式会社 エネルギー技術研究所 エグゼクティブリサーチャー |
齋藤 禎 |
大阪ガス株式会社 エネルギー技術研究所 材料・電気化学チーム マネジャー |
宅和 雄也 |
大阪ガス株式会社 リビング事業部 商品技術開発部 燃料電池開発チーム 開発第1グループ |
依田 将和 |
大阪ガス株式会社 リビング事業部 商品技術開発部 燃料電池開発チーム 要素技術開発グループ |
西村 茂文 |
株式会社シミズ |
塚本 然造 |
株式会社シミズ |
実 施 功 績 賞
本荘 武宏 |
大阪ガス株式会社 代表取締役社長 |
清水 治 |
株式会社シミズ 代表取締役 |
本発明は、SOFC(固体酸化物形燃料電池)を用いた家庭用コージェネレーションシステムにおいて、セル数削減によるコストダウンの条件下で、世界最高発電効率52%と10年耐久性の両立を実現した中核技術に関するものである。
セルを電気的に接続するステンレス製の集電材は長期耐久性を確保するためにセラミックスコートが必要であるが、集電材は複雑な形状をしており均一にむらなくコートすることが困難であった。そこで原理的に均一なコートができる電着塗装に着目した。本来電着塗装は樹脂を主成分とする膜を形成する手法であったため、セラミックス量を増やすと不安定となる。アクリル樹脂とセラミックス微粒子との親和性と泳動性のバランスを最適化することで実用レベルの安定性を確保し、均一な膜厚でセラミックス膜の形成に成功した。
本発明により、世界最高の発電効率52%と10年の耐久性確保の両立が実現でき、2016年4月に新製品(下図)を発売した
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