【平成29年度中部地方発明表彰】
中部経済産業局長賞
発明のポイントをお教えください
重圧バレル研磨機は、独自の低速高圧流動を創りだすことにより、研磨力を全く落とすことなく、研磨石の磨耗だけを最大70%削減することが可能です。
またその静穏な流動によりワークがよどみなく等速に流れるため、ワーク同士の衝突によるキズやカケも顕著に減少させることができます。その結果、従来は難しかった精密部品や脆性部品のバレル加工も可能となり、ワークの光沢度も最大で2倍まで高めることが可能となりました。
またその静穏な流動によりワークがよどみなく等速に流れるため、ワーク同士の衝突によるキズやカケも顕著に減少させることができます。その結果、従来は難しかった精密部品や脆性部品のバレル加工も可能となり、ワークの光沢度も最大で2倍まで高めることが可能となりました。
苦労した点はどこでしょうか
本開発機は、遊星回転(自転と公転)によって流動を発生させます。
最適な遊星回転条件を解明するためには、自転数、公転数、自公転数比率、自公転径比率、バレル槽形状、ワーク硬度などを変数に設定したうえで、研磨量、面粗度、光沢度、研磨石磨耗量、清浄度、槽内温度など様々な性能を評価する必要がありました。膨大なテストをこなさなければならない中、僅かでも開発期間を短縮できるよう、実験計画法や多変量解析法を習得し、効率的なデータ収集・分析に努めました。
最適な遊星回転条件を解明するためには、自転数、公転数、自公転数比率、自公転径比率、バレル槽形状、ワーク硬度などを変数に設定したうえで、研磨量、面粗度、光沢度、研磨石磨耗量、清浄度、槽内温度など様々な性能を評価する必要がありました。膨大なテストをこなさなければならない中、僅かでも開発期間を短縮できるよう、実験計画法や多変量解析法を習得し、効率的なデータ収集・分析に努めました。
受賞のご感想をお願いします
この度は、栄えある賞にご選出下さり誠にありがとうございます。素晴らしい開発スタッフに恵まれたことを何より幸運に思います。
EVシフトやスマホの普及に伴ってワークの小型化が進み、加工時のワーク姿勢制御がますます難しくなるなか、ワークを保持することなく清浄・精密・均一に研磨できる本開発機の役割も日増しに大きくなってきています。開発スタッフ一同、今後の重圧バレル研磨機の更なる活躍を心から楽しみにしています。
EVシフトやスマホの普及に伴ってワークの小型化が進み、加工時のワーク姿勢制御がますます難しくなるなか、ワークを保持することなく清浄・精密・均一に研磨できる本開発機の役割も日増しに大きくなってきています。開発スタッフ一同、今後の重圧バレル研磨機の更なる活躍を心から楽しみにしています。
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