特許庁長官賞
電池式ガス警報器用超省電力ガスセンサ(特許第5240767号)
【大阪発明協会】
野中 篤 |
大阪ガス株式会社 技術開発本部 エネルギー技術研究所 主任研究員 |
大西 久男 |
大阪ガス株式会社 技術開発本部 エネルギー技術研究所 エグゼクティブリサーチャー |
中山 敏郎 |
元 大阪ガス株式会社 技術開発本部 エネルギー技術研究所 主任研究員 |
鈴木 卓弥 |
富士電機株式会社 技術開発本部 先端技術研究所 主査 |
岡村 誠 |
富士電機株式会社 技術開発本部 先端技術研究所 主任 |
国原 健二 |
元 富士電機株式会社 技術開発本部 先端デバイス研究所 |
実 施 功 績 賞
本荘 武宏 |
大阪ガス株式会社 代表取締役社長 |
北澤 通宏 |
富士電機株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、大阪ガス株式会社と富士電機株式会社とが共同で開発し、世界初の電池駆動都市ガス警報器を実現した超低消費電力の薄膜ガスセンサの長期耐久性・信頼性を確立した中核技術に関するものである。
本センサの開発において、極短パルス加熱駆動に伴うヒートショックによる、ガス感応層とガス選択燃焼層間における界面強度の低下の抑止と、都市ガスの主成分であるメタンに対する高感度化の両立が実用化の大きな課題であったが、発明者らはガス感応層に対し新規の微細構造制御を講ずることによって、ガス感応層とガス選択燃焼層との界面に強固な結合力を生み出しつつ、ガス感応層へのガス拡散性を維持する技術を発明して前記課題を解決した。
この結果、省電力性・高感度・長期耐久性・高信頼性を併せ持つ超省電力薄膜ガスセンサを実現することができ、本センサを搭載した世界初の電池駆動都市ガス警報器を大阪ガス株式会社は、2015年5月に販売開始した。
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