発明協会会長賞
フードつきろうそく(意匠登録第1275948号)
【奈良県発明協会】
山野 幸夫 |
元 奈良県 職員 |
上田 全宏 |
上田技研産業株式会社 代表取締役 |
本意匠は、灯りを用いたイベント(例えば、「万燈会」)に用いるためのカップローソクである。従来の外筒(容器)は、ガラスやプラスチックで構成されていたが、紙にすることにより文字やデザインを施すことができるようにした。
従来、ガラスやプラスチックで構成された外筒の中に水を入れ、ローソクを浮かべて燃焼させる方式が主流であった。この意匠は、紙で外筒を作り、この外筒に直接、蝋(パラフィン)を流し込み、中央に燃焼芯を施したカップ型のローソクである。さらに、灯りのイベントの楽しい雰囲気を高めるために、上端をハート型に加工し、紙コップのイメージを払拭している。さらに、イベント会場の現場で、容易に容器に文字やデザインを施すことができるという特徴がある。
紙で外筒を作っている構造から、外筒に流し込む蝋(パラフィン)の量を調整することで、燃焼時間を標準4時間、10時間のほか、要望に応じて自由に設定できるとともに、使用後の消灯や後始末が簡単となる効果がある。
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