中小企業庁長官賞
赤外線センサーの光電変換回路(特許第5470545号)
【京都発明協会】
阪口 典久 |
竹中エンジニアリング株式会社 新商品開発部 係長 |
実 施 功 績 賞
穂積 正彦 |
竹中エンジニアリング株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、投光器と受光器とで構成される赤外線センサーに関するものであり、特に屋外に設置して使用する際に問題となる太陽光等の外乱光の影響を除去することのできる光電変換回路に関するものである。
従来の赤外線センサーの受光器における光電変換回路では、フォトダイオードがLC並列共振回路のパラメータとして含まれる。このフォトダイオードの半導体接合容量は太陽光等の強い光により増加し、共振周波数が変化してしまい信号強度が低下する。そこで、本発明による光電変換回路ではフォトダイオードにかかる電圧を光の入射強度に関係なく一定となるようにし、さらに電流源となる回路を構成し、この回路の負荷としてLC並列共振負荷を接続することで、共振周波数が変化せず、期待のS/Nが得られる。
赤外線センサーの、太陽光等の外乱光による影響を排除できるため、誤報を減らすことが可能となり、誤報現場に駆けつける人の手間や人件費を削減することに貢献している。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved