日本弁理士会会長賞
横編機の目移し方法(特許第5414698号)
【和歌山県発明協会】
後藤 昌紀 |
株式会社島精機製作所 メカトロ開発部 第一グループ 主任 |
島崎 宜紀 |
株式会社島精機製作所 製造技術部 次長 |
山内 賢 |
株式会社島精機製作所 製造技術部 トータルサービスチーム チームリーダー |
実 施 功 績 賞
島 三博 |
株式会社島精機製作所 代表取締役社長 |
本発明は、フックを開閉するスライダがフックよりも進出する2枚のブレード構造の複合針を備えた横編機において、目移しを安定して行うことを可能にするものである。
従来では対向する針床の編針へ目移しする際、受取り位置に押し上げられた編目を受取る側のフックを引き込んで受取っていたため、糸種や編地引下げ力不足等が原因で編目が浮いた状態にあると、フックの先端で編目を引っ掛けて編糸を割ってしまったり、フックよりもさらに編目が浮いているとフックで編目を捕捉できない問題が生じた。本発明は、受取る側の複合針において、フックを引き込む前にスライダを進出させてスライダのタング下部で編目をフック先端の移動軌跡よりも下方に押し下げるようにした横編機の目移し方法である。
本発明により、編目がフック内へ確実に案内されることになるので、フックで編糸を割ってしまったり、編目を捕捉できないなどの問題を防止して安定した目移しが可能となる。
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